新型ヴォクシー/ノア早くも受注3万台突破!! ステップワゴンとどちらがお買い得?

■新型ヴォクシー/ノアとステップワゴンの内外装を比較

 2022年には、新型ヴォクシー&ノアのライバル車となるホンダのステップワゴンと日産セレナもフルモデルチェンジを行う。ステップワゴンは2021年12月にティザーキャンペーンを開始して、2022年1月7日には、内外装のデザインも公開された。

ホンダの販売店によると「2月には価格も明らかにして予約受注が始まり、納車を伴う発売は4月から5月になる」という。

 新型ヴォクシー&ノアと新型ステップワゴンを比べると、車内はステップワゴンが若干広い。身長170cmの大人6名が乗車して、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節すると、3列目に座る乗員の膝先空間は、ステップワゴンでは握りコブシ2つ分だ。ヴォクシー&ノアでは、2つ弱に留まるから少し狭い。

 シートのサイズは、1/2列目は両車ともに同等だが、3列目はヴォクシー&ノアの座面が少し長い。その代わりステップワゴンは座面の厚みを20mm増して座り心地を向上させた。多人数乗車時の居住性を総合的に判断すると、車内の視覚的な広々感も含めて、ステップワゴンが少し勝る。

 荷室の使い勝手はヴォクシー&ノアが改善を行った。先代型もレバーを引くと自動的に左右に跳ね上がったが、ストラップで固定する必要もあった。そこで新型は、跳ね上げた3列目をサイドウインドー側に押し込むと、自動的にロックされるようにした。ステップワゴンの3列目は、以前と同じ床下格納でスッキリした荷室になるが、シートアレンジの使いやすさではヴォクシー&ノアが勝る。このように両車を比べると、居住性と積載性は一長一短だ。

■装備の比較

 次は装備を比較する。まず安全性を高める装備として、ヴォクシー&ノアはスライドドアに安心降車アシストを採用した。電動スライドドアを開こうとしている時、車両の脇にクルマや自転車が接近すると、作動を停止するものだ。通常の横開きドアでは、開いた時に乗員の前側が塞がれ、横向きに降車するが、スライドドアでは斜め前方が開放される。そのために子供の飛び出しを誘発しやすい。

 しかも横開きドアなら、開いたことが後方から接近する車両のドライバーにも分かりやすいが、スライドドアは外側への張り出し量が少ないから分かりにくい。狭い場所で乗り降りしやすいスライドドアのメリットが、路上のコインパーキングに駐車した時などは、危険性を高める原因になってしまう。

 安心降車アシストは、価格も魅力だ。ドライバーの死角に入る後方の並走車両などを知らせるブラインドスポットモニターと併せて、13万4200円でオプション設定した。共通のセンサーを使うことで、安心降車アシストのコストを低減させている。

 ヴォクシー&ノアでは、プロアクティブドライビングアシストも注目される。例えば車両が路側帯を歩く歩行者を検知した時、車道に近付いてくる危険を予測して、ブレーキやステアリングによる回避操作を支援する。ドライバーがアクセルペダルを戻した時は、先行車との車間距離が近付き過ぎないように制御したり、カーブを曲がる時も支援を行う。衝突被害軽減ブレーキは、危険が迫った時に作動するが、プロアクティブドライビングアシストは、危険に近寄らないように制御する装備だ。

ヴォクシー 注目される点はプロアクティブドライビングアシスト。危険を予測してブレーキやステアリングによる回避操作を支援するシステムである
ヴォクシー 注目される点はプロアクティブドライビングアシスト。危険を予測してブレーキやステアリングによる回避操作を支援するシステムである

 このほかヴォクシー&ノアは、スライドドアの開閉に伴って自動的にせり出すユニバーサルステップ(サイドステップ)もオプション設定した。電動ではなく機械式だから、オプション価格も3万3000円と安い。フリーストップバックドアも採用され、バックドアを好みの位置で、半開き状態で停止できる。車両の後方が狭い縦列駐車中でも、荷物を出し入れしやすい。

 駐車を支援するアドバンストパークは、駐車場所がモニター画面に示され、スイッチを入れると作動を開始する。操舵と車速が自動調節され、前進と後退の切り替えも自動的に行う。リモート機能付きも用意され、スマートフォンを使って車外からでも車庫入れの操作を行える。1つの車庫に複数の車両が駐車している時など、スライドドアを備えたミニバンでも乗り降りしにくい場合があり、このような時にはリモート機能は便利だ。

次ページは : ■ミニバンとしての基本的な機能に差はない

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