Z650RS大人気! 羨望の「火の玉カラー50周年記念車」はまだ買えるのか独自調査した!

4気筒のZ900RSよりスリム&軽やか

 兄貴分のZ900RSと最大の違いは、車重とスリムさにある。車重は4気筒のZ900RSより27kgも軽い188kgを実現。元祖ザッパーは直列4気筒で、Z650RSはツインとエンジン型式は異なるものの、軽量コンパクトさでは共通している。

 かつて900ccの旗艦であるZ1に対し、652ccの元祖ザッパーが「Z1ジュニア」の位置付けだったように、現代でもパワフルかつボリュームのあるZ900RS、軽快&フレンドリーで好バランスのZ650RSという関係になるだろう。

左がZ650RS、右がZ900RS(ともに50thアニバーサリー)。真後ろから2台を並べてみると、650は特にタンク部分がスリムなのがよく分かる
左がZ650RS、右がZ900RS(ともに50thアニバーサリー)。真後ろから2台を並べてみると、650は特にタンク部分がスリムなのがよく分かる
Z650RSの足着き性は、身長170cm体重65kgでわずかにかかとが浮く。ニーグリップすると、Z900RSより明らかにスリムさを感じられる
Z650RSの足着き性は、身長170cm体重65kgでわずかにかかとが浮く。ニーグリップすると、Z900RSより明らかにスリムさを感じられる
Z650RSのライディングポジション。ハンドルが高めなので体もラクで視界も広い。また、取り回しや引き起こしでは650の方が明らかに軽かった
Z650RSのライディングポジション。ハンドルが高めなので体もラクで視界も広い。また、取り回しや引き起こしでは650の方が明らかに軽かった

販売方式はショップごとに異なり、先着順と抽選がある

 前置きが長くなったが、Z650RSの予約状況を販売店などに聞いてみた。結論から言えば、2022年2月現在の時点で「ほぼ完売」と言える状況。今からショップに申し込んでも購入できる可能性は非常に低い……。ただし! やや間を置いた「2023年モデル」なら買える確率は高いようだ!

 情報筋によると、Z900RSが国内生産なのに対し、Z650RSはタイ生産。昨年、Z900RSは約4800台を販売した。生産の関係で、Z650RSの国内入荷は「前年のZ900RSから半分程度、2000~2500台程度なのでは」と予想する。

 申し込み方法はショップによって異なり、「先着順」と「抽選」のパターンがある。ともに予約が殺到しており、2月上旬現在、既に申し込み自体を受け付けていない模様だ。

Z650RSが購入できるのは、401cc以上のカワサキモーターサイクルを販売する「カワサキプラザ」のみ。※写真はイメージ
Z650RSが購入できるのは、401cc以上のカワサキモーターサイクルを販売する「カワサキプラザ」のみ。※写真はイメージ

年末までに予約すればギリギリ買えた……かも?

 では、いつ頃までに申し込めば買えたのか? 独自に調べてみると、有力店で2021年末ごろまでに申し込んだ人なら購入できそうな見通し(入庫する台数はショップの規模や実績によって異なる)。

 国内モデルのZ650RSが正式発表されたのは2022年1月6日なので、それ以前の時点で予約しないと買えないのだから凄まじい人気……。ちなみに知人が年末、10店舗に問い合わせたところ全て断られている。

 ただし、早期に予約してもまだ買えるか確定していない。情報筋によると、ショップごとの具体的な割り当て台数および車体色が確定するのは、発売日(2022年4月28日)の約1か月前だからだ。執筆時点では「仮予約」の段階で、入荷数が確定した段階で「正式予約」になるという。

 残る希望は、割り当て台数が確定したショップが「抽選」申し込みを再開する場合だが、こちらも望みは薄いと思われる。

 なお、「転売」目的の購入を防ぐため、同じ地域(四国など)に住んでいないと注文できないショップもある。

 車体色で最も注目されているのは、やはり火の玉カラー。こちらは台数限定ではなく、通常の2022モデルの扱いになるが、「50周年記念」カラーだけに2022年限りになるのは確実。生産能力に限りがある上に、予約が殺到しているため、入手は困難だろう。

 しかし希望もある。Z650RSの初年度モデルは購入できなくても、翌2023モデルは「もっと買いやすいはず」と某ショップ担当者は話す。

 50周年記念カラーがないことが理由の一つ。さらに、「Z650RSは確かに人気ながら、Z900RSが発売された2017年末当時のフィーバーぶりに及ばない。恐らく一年も待てば購入しやすくなるのでは」と予想する。

次ページは : 本家Z900RS火の玉は現在の在庫は完売、今後は……?

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