■コンフォート性を重視したインテリア
快適性を追求したインテリアも、シトロエンらしさにあふれる。シートデザイン自体も往年のシトロエン車のものを彷彿させるが、シート表面のステッチやパターンには、シトロエンブランドロゴのモチーフでもあるシェブロン柄が散りばめられており、遊び心にあふれている。
このほかにも、ダッシュボードのシボや木目調パネルのデザインにもシェブロン柄が取り入れられている。シート自体も快適性を高めるべく、肉厚なアドバンスドコンフォートシートを採用しており、ソフトな足回りとの相乗効果で快適なドライブを楽しめるように仕上げられている。
もちろん、実用性も高く、ロングホイールベースの恩恵で先代C5よりも後席のスペースは拡大。ラゲッジスペースも大型テールゲートによるアクセス性のよさを活かすべく、ハンズフリー電動テールゲートを全車に標準化。ラゲッジ容量も標準で545L、後席を倒せば最大1640Lまで拡大可能だ。
快適な移動を提供すべく、魔法の絨毯と称えられたハイドロニューマチックサスペンションの乗り味をショックアブソーバーで再現した「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」を全車に標準化。
これは他の新世代シトロエンにも採用される技術だが、C5Xでは、PHEVモデルのみに、ダンパー内の油圧制御を行う「アドバンストコンフォート アクティブサスペンション」を与えた。新技術の投入で、どれだけ「魔法の絨毯」の再現度が上がっているのかも注目すべきポイントだ。
■ガソリン車とPHEV車を設定
パワートレーンは、ガソリン仕様の1.6L直列4気筒DOHCターボに8速ATの組み合わせが基本に。最高出力180ps、最大トルク250Nmと、大柄なボディにも充分な性能を備える。
PHEV車は、このパワートレーンに、電気モーターを加えたものだ。最高出力110ps(81kW)、最大トルク320Nmの電気モーターとエンジンを接続するクラッチにはATのトルクコンバーターに代わり、湿式多板クラッチを備えることで対応。
12.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、EVモードの走行距離は、65kmを確保し、日常的な移動は電気のみで賄える。PHEVのシステム性能は、最高出力225ps、最大トルク360Nmまで向上されるので、パワフルな走りを味わいたい人にもPHEVは魅力的といえる。
PHEVの充電方法は、200Vの普通充電のみに対応。3kW出力の場合、約5時間で満充電に。さらに6kW出力のウォールボックスを備えれば、半分の約2.5時間まで充電時間の短縮も可能である。
C5Xのグレード構成だが、一部快適装備が省かれるエントリーの「SHINE(シャイン)」から用意されるが、こちらは受注生産に。メイングレードは、充実装備の「SHINE PACK(シャインパック)」となる。
ちなみにPHEVは、モノグレードで、装備内容が「SHINE PACK」と同等に。さらに電動化システムに関するシステムと電子制御サスペンション「アドバンストコンフォート アクティブサスペンション」が追加。ボディカラーは、全部で4色が用意されている。
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