あえての無塗装バンパー!! 乗り心地はエクストレイル以上? 新型カングー「ガチ仕様」のこだわりがすごい

■ライバルにも遜色なし! 最新の運転支援機能も搭載

日本仕様がこだわったダブルバックドア。ラゲッジスペースは後席をたたまなくても775Lを飲み込む
日本仕様がこだわったダブルバックドア。ラゲッジスペースは後席をたたまなくても775Lを飲み込む

 フランス版商用車のカングーと日本版商用車のプロボックス、ハイエースの本質的な違いは何かと言えば、乗り心地だ。日本人にはプロボックスやハイエースに極上の乗り心地を求めるのはお門違いという感覚があるが、フランス人は仕事で朝から晩まで乗り続ける商用車こそ極上の乗り心地であるべきだと考える。だから歴代カングーはどれもシートの出来がよく、足まわりも入念にチューニングされていて乗り心地がとてもよい。

 新型にもその伝統は受け継がれていて、どんがらボディに空荷&ひとりぽっちで乗っていても、不整路面でリアが跳ねるようなことは一切なく、落ち着いた乗り心地に終始する。日産エクストレイルと同じCMF-C/Dという車台を用いて開発されているのだが、乗り心地だけを見ればエクストレイルを上回る。

 そして言うまでもなく車内は広い。荷室容量は先代よりも115リッター増しの775リッター、後席を倒せば一気に2800リッターと頑張れば住めるほどの容量が広がる。乗員スペースはとにかく天井が高く開放感が半端ない。前席頭上をはじめいたるところに小物入れが設置されていて、何をどこに入れるかではなく、何をどこに入れたかを覚えておくのが問題になるだろう。

 14年ぶりのフルモデルチェンジだけあって、先進運転支援システムの充実ぶりは隔世の感あり。ACC、レーンセンタリングアシスト、エマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポッターインターベンションなど、一気に最先端の装備が付いた。カーナビはないけれど、ディスプレイオーディオが備わっているので、スマホを繋げば問題なし。価格はインテンス、クレアティフともにガソリンが395万円、ディーゼルが419万円。ガソリンには装備を抑えて384万円のゼン(受注生産)も設定される。日本でフレンチMPV三つ巴の戦いが勃発だ!

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