■2代目LMは日本でも発売!
ちなみに初代LMのデビューも2019年の上海モーターショーの会場だった。この時は、レクサス初のミニバン登場とあって、日本のメディアからも大きな注目を集めていた。
筆者もその時、上海の発表会場にいて発表会の一部始終を見届けたわけだが、初代を見たときの第一印象は「アルファード感が強い」ということであった。
また、室内は当時、モデリスタから発売されていた「アルファード・ロイヤルラウンジ」(LMと入れ替わるように2019年12月末に販売終了)の内装をそのまま豪華にしたような印象であった。
当時から「2代目LMは日本で販売されるが初代の日本販売はなし」と情報筋から聞いていたとおり、初代は中国および東南アジアの一部で販売されるにとどまっており、日本での正規販売は結局叶わなかった。
なお、初代LMは2019年4月に上海モーターショーで発表されて、2020年1月に中国での販売価格が発表されて2~3月ごろからデリバリーが開始された。
当時発表された新車価格は7座が116万6000元(約1833万円※)、4座が146万6000元(約2316万円)アルヴェル同様中国での生産がない完全な輸入車となるので、関税(15%)も加算される。※2020年1月のレートで1元=15.8円で計算
発売直後から中国ではすさまじい人気となり、ベースとなるアルファードと共に中国での販売価格も高騰した。筆者が知る限りLMの最高価格は3500~4000万円を超えていた。
日本でも初代LMは人気で、並行輸入業者によって何台か持ち込まれたが、もろもろの事情によって、結論から言うと特定の業者がわずか数台、登録できたに過ぎなかった。
ちなみに輸入したけど登録できなかったLMは結局、どうしようもないので、中国の業者によって引き取られ再び中国で販売されることになったとのこと。めちゃくちゃ人気があるクルマなので、中国に送り返しても大きな問題とはならなかったのだろう。
■新型クラウンと同様のパワートレインを採用
では新型LMについて詳しくご紹介していこう。まずはボディサイズの違いから。
【新型LM 主要諸元】(プロトタイプ値)
・全長:5,125(+85)mm※
・全幅:1,890(+40)mm※
・全高:1,955(+10)mm※
・ホイールベース:3,000(+0)mm※
●パワートレーン
・2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム(eAxle)※
・2.5L直列4気筒ハイブリッドシステム(E-Four/FF)
●タイヤサイズ
・225/55R19 ※ミシュランPrimacy
・225/65R17
※上海モーターショー出展車両のスペック
ボディサイズはホイールベースを除いてはすべて拡大しており、とくに全長は+85mmで5.1m超の堂々サイズに。全幅は新型アルファードベースでもあり、日本での使用も考えて? なんとか1900mm以下に収めた印象だ。
外観は初代よりもさらにインパクトの強いスピンドル形状のグリルをボディと同色のデザインを採用することで一体感のあるデザインとなってボディサイドもより引き締まった姿になった。
ヘッドライトは小さくなり、マトリックスLEDのハイビームとロービームヘッドライト、デイタイムランニングライトがヘッドライトの上にある。Bピラーは先代のタイプメタルデザインを廃止し、Dピラーは飛行機の尾翼のような滑らかなデザインに、テールライトは2灯式に変更されている。
2代目には新型クラウンと同様の2種類のハイブリッドシステムが用意されている。ハイパワー版の2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム「eAxle」はDIRECT 4電子ダイナミック四輪駆動システムと組み合わされる。
これは新型クラウンの「デュアルブーストハイブリッドシステム」と同様で2.4Lターボハイブリッドの最高出力は272PS、フロントモーターの最高出力82.9PS、リアモーターの最高出力80.2PSで、クルマとしてのシステム最高出力は349PSとなっている。新型LMもこのスペックに近いものになるであることが予想される。
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