■ラッキーにも会場でLMの運転席と後席シートに座ることができた!
4月の上海ショー会場ではレクサスブースのメインで展示されているスペースで、車体を直接撮影しているメディアの撮影待ちの順番に潜り込み、囲いを超えて新型レクサスLMの運転席と後席シートに運よく座らせてもらえることになった。
レクサスの運転席はコックピットに「Tazuna Concept」を採用しているというが、シンプルなデザインながらレクサスの方程式に則り、非常にその質感は高かった。センターコンソールの木目パネルは非常にモダンな雰囲気を醸し出しているし、物理的なスイッチ類を極力減らしていることも心地よさを演出しているのかもしれない。
そうそう、もちろん本革シートのクッション性もよく、リラックス感の演出の巧みさはただモノではない。
続いて新型レクサスLMの真骨頂となる後席へ。今回、上海ショーに行く前日に事前情報として頭の中にインプットはしていたものの、実際に後席のシートに腰を掛けてみると自由に足を伸ばせる空間の広さと開放感にうっとり……。あまりの心地よさに撮影中なのも忘れ、思わずスヤスヤと寝てしまいそうになったほど。
そして、前席と後席のパーテイションで仕切られた部分に鎮座している48インチのモニターの大きさには正直度肝を抜かれた。上海ショーでは、中国メーカー各社が繰り出すニューモデルで設定されたワイドナビモニターの巨大さが目立っていたが、新型レクサスLMのこの後席モニターのインパクトは間違いなくそれ以上だ。
■さりげないおもてなしのLMとわかりやすいおもてなしの新型アル/ヴェル?
一方、今回の新型アルファード/ヴェルファイア発表会場で実際に座ってみた印象だが、こちらはいかにも「トヨタ車」だった。何というか、さりげなさがレクサス流のおもてなしであるならば、新型アルファード/ヴェルファイアの場合は「わかりやすさ」がそのおもてなしの真骨頂、レゾンデートル(存在意義)だったのかも。
トヨタの国産ミニバン旗艦モデルである新型アルファード/ヴェルファイア、そして今回の新型から初めて日本市場に導入されることになった2代目レクサスLM。具体的に走りを体感できたワケではないのだが、例えばカップホルダーのレイアウトにも違いがあるのが興味深かった。
レクサスLMではセンターコンソールのオーソドックスな位置にレイアウトされていたが、新型アルファード/ヴェルファイアでは運転席、助手席ともにエアコンルーバーの上にプッシュスイッチが設定され、押すとカップホルダーがせり出してくる構造は往年のユーザーは歓喜してしまいそうなギミックだったように感じた。
また、インテリアのカラーもLMがシックで上質なアイボリーなのに対し、新型アルファード/ヴェルファイアはブラックとベージュ、マットブラウンが用意されている。インパネの造形もレクサスとトヨタで見事に差別化ができているのは当然といえば当然だが、各々にきちんと理由付けがあるのに納得できた。
実際に両車とも走行しているシーンで乗ったワケではないので、今後の試乗会でクローズド、公道ともにどのような走りを見せてくれるのかが大いに気になるところ。
新型レクサスLMの価格は2000万~3000万円とも噂されているが、現地の中国ユーザーからの支持も高く、人気の高さは初代LMの中国での実績が裏付けているとおり。今から2023年秋の日本発売が楽しみでしかない!
新型アルファード/ヴェルファイアは確固たる国内市場での支持を得ているが、ターゲット層の違いはあるにせよ、今後は言わば“身内”ともいうべき新型レクサスLMの追撃を受ける立場に。そういった面からも今後の動向から目が離せなくなりそう!!
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