せっかくロータリーエンジン復活も、まさかの動力に生かされず……。クルマ好きからしたら「マジかよ」ってな感覚だが、このままで終わっていいワケがない!! コレ他のクルマに展開は可能なのか!? そしてロータリーエンジン開発陣は今までどんな活動を!?!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:小林岳夫
■ただの排気量アップじゃない!! ほぼ0ベースの開発だった
今回のロータリーエンジンは完全に新開発で、念願だったサイドハウジングのアルミ化にも成功。1960年代に市販化されたロータリーエンジンだが、コスモスポーツを開発した当時からアルミ化を目指していたほどで、開発陣もやっと念願かなって!! といったところ。
今までロータリーエンジンと言えば654ccで原則エンジン自体のサイズも変更されてこなかった。そうロータリーエンジンの黄金比が存在していたのだった。
ところが、今回MX-30に搭載したエンジンは排気量からして830ccに拡大。それにより黄金比は崩れてしまい、ほぼ0スタートといっていい状態から始まったという。
そしてアルミ化によってエンジン自体で30kgものダイエットに成功したうえ、耐久性だって既存モデルよりも大幅にアップ。
そう、我らがRX-7やRX-8とは異なり動力自体に使用するエンジンでなくとも、新エンジンはこれまでのノウハウがギュっと凝縮された本気の力作なのだ。
■4人のロータリー侍!! 販売終了後も開発を続けていた衝撃
ちなみにロータリーエンジンを搭載した最後のモデルRX-8が終了したのが2012年のこと。
その後しばらくはロータリーエンジンの技術開発を実施いていたが2018年に解散となり、メンバーはスカイアクティブエンジンの開発チームに合流というカタチに。
ロータリー技術開発終了後も会社から「ロータリーを作れるのはマツダだけ。この灯を絶やさないでほしい」という命が下り、スカイアクティブチームで続けていたという。
中には入社以来ロータリー一筋、あるいはロータリーがあったからマツダに入社したというアツいメンバーが開発をし、中心となった4名がこのエンジンを完成させたという。
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