日産を代表する名門車、スカイラインが6年目の大進化を遂げる。
2019年5月16日、日産が世界初の運転支援システム「プロパイロット2.0」を発表。高速道路の同一車線で、“ハンズオフ”(=手放し運転)を可能とする同技術を、2019年秋に日本で発売するスカイラインへ初搭載することが明らかになった。
現在販売中のスカイラインは通算13代目のモデルとして2014年に登場。発売から6年目を迎える日産屈指の名門車に、“技術の日産”の切り札が投入される!
今秋登場! 日本仕様のスカイラインに「世界初」を先行搭載
「日産自動車は2019年秋、スカイラインからこのプロパイロット2.0を採用します」
技術説明会の檀上で、日産の中畔邦雄副社長が明らかにした。
プロパイロット2.0は、これまでセレナやリーフに搭載されているプロパイロットの進化・発展版。
最も大きな目玉は、高速道路においてハンズオフ、即ち手放し運転が可能となる点だ。“手放し”が可能なのは、あくまで同一車線を走行している時に作動条件を満たした場合のみだが、今までのプロパイロットでは実現できなかった画期的な機構。
ただ、同様のシステムはBMWの新型3シリーズにも搭載されている。では、何が“世界初”なのか?
実はプロパイロット2.0は、高速道路において手放し運転ができることに加えて、カーナビと連動してルート走行ができる点こそが真骨頂。
極端に言えば「ナビで目的地をセットすれば、(高速道路上に限り)クルマ側が追い越しや分岐も含めた走行支援をしてくれ、なおかつ同一車線なら手放し運転もできる」というもの。
この点が、先述のBMWにはない技術であり世界初のシステムである所以なのだ。
スカイライン改良モデルの詳細は?
さて、図らずもプロパイロット2.0の投入で明らかになったスカイラインの改良モデルは、どのような車になるのか?
前出の中畔副社長は、質疑応答で「(今秋登場のスカイラインは)現行型です」と明言していることから、フルモデルチェンジではなく、現行型のマイナーチェンジとなる。
残念ながら今秋登場のスカイラインに関しては「現行型の改良モデルであること」、「プロパイロット2.0が初搭載されること」の2つしか明らかになっていない。
そして、このスカイラインの改良モデルを紐解く“ヒント”として公開された一枚のティザーが、冒頭のメイン写真。加えて、技術説明会では1本のCM動画も公開された。
この動画を見ると、颯爽と駆け抜けるスカイラインの姿が収められている(0:24頃)。
いずれもシルエットに留まるものの、ティザー写真と動画から外観は小規模の変更であることが伺え、今秋の改良はプロパイロット2.0の搭載を中心とした機能面での充実がメインとなる可能性が高い。
進化版プロパイロットは日本仕様のみ!! 主力車種にも順次投入
もうひとつ。プロパイロット2.0が搭載されるのは「日本仕様のスカイラインだけ」というのもポイントだ。
将来的には日本と異なる左ハンドル車にも同技術を展開する可能性は高いが、まずは「日産のシンボルでもあり、常に新しい技術を搭載してきた日本のスカイライン」への搭載を決めたという。
ただ、「そこ(=今秋のスカイライン)から(間隔が)空くというわけではなく、来年以降出てくる車も含めて、適切な車を見つけて新車の頭から出していくことを考えている」と中畔副社長がコメントしているように、今後投入される日産車にはモデルチェンジ当初からプロパイロット2.0を順次搭載していく予定。
次期型エクストレイルなどを筆頭に、その搭載車種は拡大していくだろう。
その皮切りとなる“日本のスカイライン”の改良に関する詳細は、判明次第当サイトで続報する。
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