■不評だったエアコンスイッチも改良
インテリアを見てみよう。最大の変化はインフォテインメントシステムの刷新だ。フォルクスワーゲンが新たに開発した次世代型モジュラーインフォテインメントを採用した結果、ディスプレイの操作系や音声アシスタントが新しいものとなった。
音声アシスタントは、エアコンやカーナビだけでなく、天気予報や一般的な質問にも自然言語で対応している。なお将来的には、いま話題の生成AI「チャットGPT」とも連携を果たす予定だというから楽しみだ。
インフォメーションディスプレイ自体も大型化された。標準で10.4インチ、最上位のDiscoverバージョンだと12.9インチとなる。
このディスプレイでは、第8世代ゴルフで不評だったエアコンのタッチ式スイッチも改良されている。またRラインなどに搭載されていたステアリングホイール上のハプティック(触覚)ボタンも、物理ボタンへと変更されている。
■車外から駐車を可能にする「パーク アシスト プロ」を搭載
ADAS(先進運転支援)系だが、既存のクルーズコントロールやレーンキープアシストなどに大きな変更はない。
そんな中、新たな機能として加わったのが「パーク アシスト プロ」だ。これは車外からスマホを使って駐車操作を可能とするもので、乗り降りしにくい狭い駐車場などで効果を発揮する。
併せて日本車では多くみられる俯瞰視点の車両モニターシステム「エリアビュー」も搭載したから、駐車時の利便性は確実に向上したといえるだろう。
大きな進化を遂げたゴルフ「8.5」だが、日本にどんなパワートレーン、グレードが導入されるのかはいまのところ未知数。いっぽう日本での発表時期だが、現行モデルの販売車種がすでに「プラチナムエディション」という特別仕様車に絞られていることを考えると、それほど先のことではなさそうだ。
ゴルフ誕生50年目のモデルにして、内燃機関車としても最後となりそうなゴルフ8.5。日本発売を楽しみに待ちたい!
【画像ギャラリー】目つきもカッコよくなったゴルフ「8.5」の姿をじっくり見て!(154枚)画像ギャラリー
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コメントの使い方我々日本人はディーゼルゲート事件を忘れていない
ゆえに正しい車選びメーカー選びができる世界で唯一の民族である