■WRC王者2人のシグネチャーモデルを手に入れろ
WRC王者のシグネチャーモデルといえば、三菱のランサーエボリューションVI”トミー・マキネン”エディションを思い浮かべる人が多いはず。しかしこれからは「オジエ/ロバンペラエディション」の時代となりそうだ。今回の”進化版”GRヤリスにはカッレ・ロバンペラ選手、セバスチャン・オジエ選手のシグネチャーモデルが用意される。
2023年のWRCを制覇したトヨタだが、王者のカッレ・ロバンペラ選手仕様のGRヤリスにはチャンピオン記念のプレート、そしてロバンペラ選手の友人デザイナーによるカラーリングが施される。しかもこれカッティングシートではなく、3色塗装というから驚きだ。
そしてWRCレジェンドのセバスチャン・オジエ選手仕様はマットステルスグレーに身を包んだ特別色を設定。いぶし銀のオジエ選手のイメージにもピッタリな雰囲気だ。それぞれ価格は845万円(6MTのみ)で、各100台ずつの限定となる。
ただ色が違うだけで845万円と思うなかれ。なんとこの2仕様のみにそれぞれのドライバーがこだわりぬいたドライブモードが用意される。WRCドライバーとメーカーがとてつもない開発費用をかけてたった200台のクルマに専用のモードを用意する。それが845万円となれば、なんだかリーズナブルな価格に思えないだろうか。
具体的にはロバンペラ仕様には「ドーナツ」と「カッレ」モードが追加される。「ドーナツ」はドリフトが好きなロバンペラ選手らしく、前後輪の拘束力を直結としスライド量のコントロールを視野に入れいている。「カッレ」モードはコーナー進入でリアを積極的に振り出したドライブが可能になるぞ。
オジエ仕様は「モリゾウ」と「Seb.」モード。「モリゾウ」モードはその名の通りモリゾウさんチューニング。モリゾウさんが走りこんで見つけたセッティングをオジエ選手が気に入りそのまま採用したという(すげー)。「Seb.」モードは前輪の旋回性を確保しつつ、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にするため、後輪よりの前後駆動配分とした仕様となる。
いやはや、単なるバリエーション展開とならずガチで作りこんだこの2台は争奪戦必至。超幸運な200人のオーナーはぜひ大事に乗ってほしい……。
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コメント
コメントの使い方カッレとオジェ・エディションはGRMNをベースとして更に高いだろうと予想されてましたから
同等の価格に落ち着いたのは、100台争奪戦に拍車を掛けるでしょうね。良心的ではあっても絶対欲しい人にとっては辛い。
個人的には、MCの性能・内容アップ的に40万ちょっとの上昇で済んでる方は格安ですが、ATの方は高いなと感じます。