アルファードを超える噂の高級ミニバンがついに世界初公開!!
2019年10月8日、トヨタが、ブランニューモデル「グランエース」を世界初公開。東京モーターショーにも出展される。
一部では「これが日本の新型ハイエースになる」とも報じられていたが、同車はハイエースとは別の乗用・高級ミニバンとして、日本にデビューすることが明らかになった。
グランエースは、海外仕様のハイエースをベースとしながら、乗用に大幅な改良が加えられた大型ミニバン。現在、人気を博しているアルファード/ヴェルファイアをさらに上回るVIP仕様の高級ミニバンが誕生する!
文:ベストカーWeb編集部
撮影:奥隅圭之
【画像ギャラリー】圧巻の豪華さ! 新型グランエースの内外装を詳しく見る!
車名は「グランエース」に決定! 海外仕様と何が違う?
ついに噂の高級ミニバンがベールを脱いだ。
2019年5月に豪州トヨタと台湾トヨタが新型「グランビア」を発表し、同車をベースとしたモデルが日本導入されるという情報が入って以降、日本仕様の車名は「グランドハイエース」になるのか? それとも「グランビア」でいくのか? と注目されていたが、公表された車名は「グランエース」という新しいもの。
スペイン語で「大きな/偉大な」を意味する“グラン”と、英語で「第一人者・優れた者」を意味する“エース”を掛け合わせた造語というが、ルーツであるハイエースを意識した車名であることが伺える。
さて、そんなグランエースだが、サイズは海外仕様のグランビアと同等で、全長5300×全幅1970×全高1990mmというかなりのビッグサイズ。
トヨタは「フルサイズワゴン」と表現するが、開発者も「(日本のトヨタ車でこれより大きいというと)ハイエースのスーパーロングくらいですかね」と言うように、日本のラインナップではトヨタ車最大級といえるサイズ感となっている。
パワートレインは、ランドクルーザープラドや日本仕様のハイエースなどと同型の2.8Lディーゼルエンジンと6速ATの組み合わせのみ。ガソリンエンジン仕様などは設定されない。
ただ、車両の基本性能の高さを生かし、「現行ハイエースよりも(エンジンの)性能を使いきれている」と言うように、実はハイエースよりも高出力化が図られている。
では、どこが海外仕様のグランビアと違うのか?
基本骨格やデザインこそ、グランビアをベースとしているものの、足回りは日本の道路事情に合わせた専用設計となっており、「アルファード並みの会話明瞭度を実現している」というように、静粛性にもこだわっている。
また、室内天井にバニティミラーが装備されるなど、細かな質感の向上が図られているほか、エンジンもプラドなどと同様、日本の厳しい排ガス規制に合わせて差別化がなされている。
このように、日本に特化した“合わせこみ”がなされているグランエースだが、やはりその真骨頂はアルファードや上級セダンをも凌駕する、その室内空間だ。
アルファードよりさらに高級! 4人のVIPをもてなす圧倒的な上質空間
グランエースは、3列シート6人乗りと4列シート8人乗りの2タイプを設定し、2列目・3列目シートは、ロングスライド&リクライニング機構・オットマンを装備するシートを装備。3列目にも2列目シートと全く同じパワーシートが装備されている点がトピックだ。
筆者が実際に座ってみると、充分すぎるサイズ・厚みのシートは、身体を包み込むようにホールド。2列目シートを適正なポジションとしても、3列目の足元には広大なスペースを確保。
床下にエンジンを収めるFRという構造上の制約がありながら、膝が持ち上がってしまうこともなく、フロアからシート座面までの高さもきっちり確保されていた。
開発者も「アルファードとは被らない、複数のVIPを乗せる送迎車という位置づけ。リア2列・4人がオットマンで座れる車は(他に)ほとんどない」と豪語するとおり、4人のVIPが同時にくつろげる点は、アルファード/ヴェルファイアや既存の上級セダンにはない大きな特徴だ。
コメント
コメントの使い方