新型インプレッサに試乗!! ラリー界の“チャンプ”新井敏弘が徹底分析


 大幅進化で走りの性能アップも期待される新型インプレッサ。市販バージョンの公道試乗はこれからだが、ラリー界の“チャンプ”こと、新井敏弘選手にいち早くプロトタイプバージョンでその実力を確かめてもらった。

 インプレッサと共に「世界」を見てきた新井選手はなにを感じ、そしてライバルとの比較をどうジャッジするのか。クローズドコースであるサイクルスポーツセンター(静岡県)で徹底的にプロトタイプの性能を引き出してもらった。そのインプレッションをお届けする。

 テスター:新井敏弘/写真:池之平昌信

 ベストカー2016年10月26日号


チャンプ新井が見たボディの剛性感

 新型インプレッサから採用された、新しいプラットフォ ームのSGPは車体、シャシー各部の剛性が従来比1.7~2倍。どこまで硬いのかと期待感いっぱいでしたが軽自動車が2L級の普通乗用車に生まれ変わったんじゃないかと思うほどの進化ぶり。

 まずサスペンションがバタつかない。ハンドルを切った時にボディのねじれがないぶん、ダイレクトにサスペンシ ョンからの入力が伝わります。

 旧型はハンドルを切ってから反応するまでにちょっと時間がかかるのと、ボディがいったん受け止めてから反応するという2種類の遅れが出ていましたが新型はこの遅れがない。だからハンドルを切った瞬間にすっと曲がり出す、もの凄く反応がいいんですよ。

 これは、Aピラー下、プラットフォームと上屋の骨格をくっつける部分にインナーパネルを入れて結合を強化したり、ホットプレス材、環状構造の床下フレームの採用によることが大きいですが、ボクが注目したのはリアスタビライザ ーのボディ直付けです。

 サスペンションをあれだけ柔らかくしてもハンドルを切った瞬間にクルマがクッと反応して車体の揺れをスタビラ イザーが抑えています。ボディ直付けだからこその成せる技。しかもその反応が早い。

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ボディ直付けのスタビライザーはプロの目からしてもかなり「効いている」とのこと。市販車でここまでやるとは驚きだ  

17インチ仕様と18インチ仕様の走りの違いは?

 17インチ仕様は205/50 R17 サイズのエコタイヤ、ブリヂストン製TURANZA T001。18インチ仕様は225/40R/18のヨコハマ製ハイパフォーマンスタイヤ、アドバンスポーツV105を装着。

 18インチのほうがバタつきませんね。 17インチはエコタイヤということもあり、コンパウンドが固めで、路面の凸凹に対してバタついていました。

 18インチ仕様はアンダーステアになるな、というところまで攻めるとアクティブトルクベクタリングがクルマを曲げてくれるのですが、今回のコースでは試せなかったのが残念。

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路面が一般道よりもクリーンなサイクルスポーツセンター。それゆえグリップも高くトルクベクタリングが必要な領域に持ち込むのはかなり難しい  

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