【デザイン、コスパ、走りで選ぶなら…??】 いろいろカー・オブ・ザ・イヤー 2019

■「輸入中古車」COTY……BMW F20型1シリーズ(先代型)

(選出者・TEXT:伊達軍曹)

古さを(まったく)感じさせない先代1シリーズ。直4ディーゼルターボ+8速ATの低走行中古車が狙いめ!
古さを(まったく)感じさせない先代1シリーズ。直4ディーゼルターボ+8速ATの低走行中古車が狙いめ!

●新車の軽自動車の予算でFR系BMWが買える!

 輸入車は「好みの問題」で語るとキリがなくなるが、「お買い得」という軸で考えるならば、答えはある程度ハッキリしてくる。

 2019年の輸入中古車COTYには、先代となったばかりのF20型BMW1シリーズを指名したい。なかでも2015年5月以降の後期型がダントツにお買い得だ。

 2019年8月29日にデビューした新型(F40)はご承知のとおり、FRからFFプラットフォームに変更されている。

 ここをどう評価するかは人それぞれだが、とにかく新型が登場したことで旧型はズドンと相場が下がり、直近では車両価格で160万円から170万円も見ておけば、安全装備が充実した後期上位グレードの走行1万km台物件が狙えてしまう。

 つまり、「新車の軽自動車を買うぐらいの予算で、バリバリのFR系BMWが買える」ということだ。……これをお買い得と言わずして、何をお買い得と言うのか?

 筆者個人としては、2016年5月に追加された直4ディーゼルターボ+8速ATの低走行中古車に興味津々。しかしこれとて、相場は160万円~だ。

 次点は現行型VWゴルフ。これも100万円を出せば、走行1万km台の物件が狙える状況だが、大規模リコールによりDSGの不安が払拭されたことで、安心して狙えるお手頃中古ガイシャになった。これまた、個人的にも興味津々である。

●次点:VW ゴルフ(現行型)

■「スーパーカー」COTY……フェラーリ SF90ストラダーレ

(選出者・TEXT:西川 淳)

限定ではない量産フェラーリ初のPHEV。4L V8ツインターボエンジンと3基のモーターを搭載し、トータル1000psを発揮。価格は5340万円

●量産フェラーリでは初のPHEVとして注目!

 質でも量でも2019年は圧倒的に「跳ね馬イヤー」だった。F8トリブート(モデルチェンジ)に始まり、SF90ストラダーレ(新型)、F8スパイダー(追加)、812GTS(追加)、そしてローマ(新型)と、なんと5モデルも発表した。

 数だけみればトヨタも真っ青。惜しくも試乗は叶わなかったが、プラグインハイブリッドシステム(前輪モーター駆動)をシリーズ生産モデルに採用したという点で、今年のスーパーCOTYはSF90に捧げたい。

 SF90の位置づけは、現在フラッグシップとして君臨する12気筒FR2シーターの812シリーズのさらに上。

 限定車ではない点がミソで、マラネッロの今後のパワートレーン戦略を占う意味でも重要なモデルになると思う。ハイブリッドとはいえ8気筒モデルが12気筒より上になったのだから。シリーズモデルにおけるフェラーリエンジンのダウンサイジングがあるかも?

 フェラーリ以外にも注目すべきモデルはたくさんあった。なかでも時速300マイルオーバーを記録したブガッティシロンSS300+は、スーパーカーロマンを大いに掻き立ててくれた。

 一台5億円というあたり、やっぱり夢のまた夢、途方もなく彼方の存在でいてくれるほうがスーパーカーらしい。

 ちなみに実測値は490km/hちょいだった。来年には500km/h超えを狙う新型ケーニグセグが出るらしいけれど……。

●次点:ブガッティ シロンSS300+

次ページは : ■MOTY(メーカー・オブ・ザ・イヤー)…トヨタ

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