”超”革新のレヴォーグSTIスポーツを世界初公開!!!【東京オートサロン2020】

”超”革新のレヴォーグSTIスポーツを世界初公開!!!【東京オートサロン2020】

 スバルは東京オートサロンにおいて、レヴォーグ・プロトタイプSTIスポーツを初公開した。

 すでに2019年10月の東京モーターショーにて、新型レヴォーグプロトタイプを初公開しているが、今回はSTIとタッグを組んで開発した、レヴォーグSTIスポーツを初披露した。

 さて、今回発表された新型レヴォーグ・プロトタイプSTIスポーツはどんなモデルに仕上がっているのか、東京オートサロン会場から緊急レポートをお届けしよう!

文/ベストカーWEB編集部
写真/ベストカーWEB編集部

【画像ギャラリー】新型レヴォーグSTIスポーツの未公開写真


より量産型に近いレヴォーグだった

今回初公開された新型レヴォーグ・プロトタイプSTIスポーツ。STI製のパーツは、フロントアンダースポイラー、サイドアンダースポイラー、リアアンダースポイラーなどで、そのほかLEDのアクセサリーライナーを装着
今回初公開された新型レヴォーグ・プロトタイプSTIスポーツ。STI製のパーツは、フロントアンダースポイラー、サイドアンダースポイラー、リアアンダースポイラーなどで、そのほかLEDのアクセサリーライナーを装着

 2019年1月10日11時、東京オートサロン会場で、初披露されたレヴォーグ・プロトタイプSTIスポーツは、前回の東京モーターショーで初公開されたホワイトボディカラーのレヴォーグプロトタイプとは違い、より市販型に近いモデルだった。

 エクステリアを見ると、新しいデザインコンセプト「BOLDER」を採用したスポーティかつ存在感のあるワイド&ローのスタイルで、ヘッドライトやコの字型のヘッドライト、STI専用グリルやフロント&サイド&リアのアンダースポイラー、フォグランプベゼル、テールランプなど細かいところを見ていくと、すぐにでも発売されそうな完成度だった。

2019年10月の東京モーターショーで公開されたレヴォーグプロトタイプから進化し、限りなく市販型に近いものであった
2019年10月の東京モーターショーで公開されたレヴォーグプロトタイプから進化し、限りなく市販型に近いものであった

”超革新”スバル初の電子制御ダンパー

新型レヴォーグに採用されたスバル初の電子制御ダンバーはどのような仕上がりになっているのか、開発責任者に直撃! アルミホイールはSTIスポーツ専用のもので、タイヤはブルーアースGTの225/45R18
新型レヴォーグに採用されたスバル初の電子制御ダンバーはどのような仕上がりになっているのか、開発責任者に直撃! アルミホイールはSTIスポーツ専用のもので、タイヤはブルーアースGTの225/45R18

 東京オートサロンで新たに発表された目玉が、スバル初の電子制御ダンパーだ。これはダンバー内部のバルブを電動でコントロールすることで、オイルの流量を変え、ダンバーの固さを調整するもの。

 さらにスイッチ1つで、乗り心地を重視したモードから、ひとりで走りを楽しみたい時にスポーティモードにできるモードを持つ「ドライブモードセレクト」をスバルとして初採用している。

 これまでのSIドライブのパワーユニットの制御だけでなく、ステアリングやダンパー、さらにはAWDシステムまで制御するようになったのだ。

SGPにフルインナーフレーム構造を採用する車体構造により、高いシャシー性能を実現。ハンドリングのよさは安全にも大きく寄与する
SGPにフルインナーフレーム構造を採用する車体構造により、高いシャシー性能を実現。ハンドリングのよさは安全にも大きく寄与する

 新型レヴォーグ・プロトタイプSTIスポーツについて、商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャーの五島賢さんに、走りの印象や現行レヴォーグからの進化度を聞いた。

今回の新型レヴォーグから開発初期段階からSTIとスバルがタッグを組んだ。左からSTIの遠藤さん、スバルの峰岸さん、新型レヴォーグの開発責任者・プロジェクトゼネラルマネージャー・五島賢さん、スバルの中路さん、STIの伊東さん
今回の新型レヴォーグから開発初期段階からSTIとスバルがタッグを組んだ。左からSTIの遠藤さん、スバルの峰岸さん、新型レヴォーグの開発責任者・プロジェクトゼネラルマネージャー・五島賢さん、スバルの中路さん、STIの伊東さん
開発を重ねている新型レヴォーグの走りの印象はどうなのだろうか?
開発を重ねている新型レヴォーグの走りの印象はどうなのだろうか?

―新型レヴォーグの走りの印象を教えてください。

五島(敬称略) これはSTIスポーツに限ったことではありませんが、新型レヴォーグは、SGP+フルインナーフレーム構造を採用したことで、サスペンションのセッティングがしやすくなり、さらによく動くようになりました。ハンドリングの応答性も切れ味鋭く、大げさな例えかもしれませんが”パフォーマンスワゴン”といってもいいと思います。

―現行レヴォーグからどのくらい進化したのでしょうか? 現行レヴォーグを100点とすると新型は何点ですか?

五島 う~ん難しいですね。私は”2角開けました”とよく言っていますが、2ランクは進化したと思っています。その一番のポイント電子制御サスペンションとドライブモードセレクトです。ドライブモードセレクトが何段階で切り替えるれるのかはまだ言えませんが、非常に上質な乗り心地のコンフォートから、ワインディングで走りを楽しめるスポーティなモードまで切り替えられるドライブモードセレクトは私の自信作です。早くみなさんに乗ってもらいたいですね。

 会見ではSTIニュルブルクリンクチーム総監督も新型レヴォーグに試乗した感想を述べていたので紹介しておこう。

 「新型レヴォーグの開発責任者の五島さんは昔、シート設計をやられたそうですね。それがよくわかったのが、この新型レヴォーグのシートに座った瞬間でした。一体感が素晴らしくて、走る前からこれはいい! と思いました。こんなにシートが素晴らしいクルマはスバルで初めてじゃないでしょうか。

 私はこれまでドライブモードをどこで切り替えるのが一番いいのか、半世紀近くやってきましたが、これがなかなか難しい。しかし、テストコースで試乗したこの新型レヴォーグのドライブモードセレクトは、ステアリングやエンジンのフィーリングを絶妙なバランスで切り分けています。ほんとにうまくできていました」。

葛生にあるSKC(スバル研究実験センター)にてテスト中のレヴォーグプロトタイプSTIスポーツ
葛生にあるSKC(スバル研究実験センター)にてテスト中のレヴォーグプロトタイプSTIスポーツ

次ページは : 開発段階からSTIとスバルが共同開発

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