アウトバックが不振なら日本で消滅もある
このレガシイの新世代化は必ずしも同シリーズが将来的に国内で生き残れるかを意味しない。今後新型アウトバックが国内販売でさらなる低迷を続けるようであれば、モデル廃止に追い込まれる可能性がある。
ただグローバルでは北米、ヨーロッパを中心に好調な販売を続ける名門モデルであるから、引き続き生き残るのは間違いなさそうである。
現行モデルはあと約1年間販売を継続する見通しだ。
首都圏にあるスバル店でアウトバックの売れ筋であるリミテッド(車両本体価格366万3000円)にベースキッド(ブラック内装)、サウンドビルトインナビ、ETC2.0、ドライブレコーダー、グラスコート、メンテナンスキッドなど約53万円ぶんの付属品を付けて弾いて貰うと法定、法定外費用を含めて合計470万円弱と出た。
この見積もりからも、アウトバックもかなり高額になっていることがわかる。初回交渉の提示値引き額は30万円という。納期は約1カ月でごく普通の状況にある。
証言:首都圏スバル店営業担当者
現行レガシイは2014年10月24日の発売で5年半近くが経過しているので、モデルが陳腐化し売れ行きまったくの不振状態にある。
今年末か来年初めには国内仕様もフルモデルチェンジの時期になると予想しているが、まだメーカーからは正式な連絡はない。
しかしレヴォーグは今年秋から冬に発売するというのを聞いているので、それから発売時期がある程度読める。
北米やヨーロッパ仕様はすでに発売になっているので、車両概要はおおよそわかる。
現地仕様のパワーユニットは従来どおり2.5L、NAを搭載しているが、国内バージョンは次期型レヴォーグと同じ新開発の1.8Lターボを搭載すると聞いている。
アイサイトの最新デバイスを標準装備するが、同一ユニットはその前に発売する次期型レヴォーグに先に採用するはずである。
レガシイシリーズは次期型からアウトバックのみのラインアップになるわけだが、この状態において日本マーケットで生き残れるかは不透明だ。
新型車開発のスタンスが、どうしても海外ニーズに合わせて、サイズアップし、上級志向になるので、国内はますます売れなくなっている。
メーカーはグローバルで売れて収益が上がれば会社としてはOKという考え方だから、やむを得ない面がある。
このまま推移すると近い将来は日本市場から名門レガシイが消えてしまうかもしれない。
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