ここ最近、国産のCセグメントカテゴリーで、5ドアハッチバックモデルが続々と刷新されている。
2018年には従来のオーリスからカローラスポーツにフルモデルチェンジ、2019年にはアクセラがマツダ3とグローバルネーミングでフルモデルチェンジされ、同年秋にはインプレッサスポーツがマイチェンを受けてD型となった。
グローバルではいまだにVWゴルフがベンチマークとなっているこのクラスだが、国産車も実力派がひしめき合っているのだ。ならば現在どのモデルが果たして王座に就くのにふさわしいのか?
レーシングドライバー、自動車評論家の松田秀士氏が実際に乗り比べて徹底チェック! インプレッサスポーツとともにマイナーチェンジを受けたXVの試乗も合わせて掲載!
■インプレッサスポーツマイチェンでの改良点
・フロントバンパー&グリルのフェイスリフト
・LEDハイ&ロービームランプ採用
・リアフォグランプ装着
・17&18インチアルミホイールの新デザイン
・マルティファンクションディスプレイのデザイン変更
・シート材質(メイン/サイド)の変更
・マルチインフォメーションディスプレイつきメーターのデザイン変更
・アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能
・ドアミラーメモリー&オート格納機能
・リバース連動ドアミラー
・集中ドアロック(オートドアロック・アンロック機能つき)
・アイサイトツーリングアシストの採用
・アダプティブドライビングビーム採用
・フロントビューモニター設置
●【画像ギャラリー】インプレッサスポーツ カローラ マツダ3 そしてXV!!! 人気・実力ともに折り紙つきの4台をギャラリーでチェック!!!!
※本稿は2020年1月のものです
文・リポート:松田秀士/写真:ベストカー/撮影:平野 学
初出:『ベストカー』 2020年2月10日号
■エントリーリスト
●スバル インプレッサスポーツ2.0i-Lアイサイト(246万4000円)
2016年に登場した歴代5代目モデルが2019年秋にマイチェンを受けた。内外装を変更し、先進安全装備のアイサイトが従来の「Ver3」から「ツーリングアシスト」に進化。
●マツダ マツダ3ファストバック20Sプロアクティブツーリングセレクション(269万1741円)
3代続いたアクセラからグローバルネームのマツダ3として生まれ変わったマツダの量販モデル。SKYACTIV-Xをイメージリーダーとする「第7世代商品群」のトップバッター。
●トヨタ カローラスポーツG “Z”(282万4800円)
かつてのカローラランクス、カローラFX以来となるカローラの名を冠した5ドアハッチバックモデルが従来のオーリスから車名を変更し、激戦区のCセグハッチバック車市場に参戦。
■各社から出揃った実力派モデル どれを選ぶのが正解?
昨年秋にインプレッサとXVがマイナーチェンジを受けたのだが、今回ボクが注目しているのはインプレッサだ。SUV全盛のこの時代だけど、国産Cセグ5ドアハッチバックはライバルのエントリーが続き興味深いカテゴリー。
そこで話題の新星マツダ3と評価の高いカローラスポーツのハイブリッドを持ち出しインプレッサの試乗会に殴り込み! 同時比較試乗で王座決定戦だ。
試乗車両はインプレッサスポーツ2.0i-Lアイサイト。比較試乗車として持ち込んだマツダ3もガソリンエンジンの2L。カローラスポーツは1.8Lハイブリッドだ。
インプレッサの改良点は上のキャプションをご覧いただくとして、走りの変更点は、スバル側からは最新のプラットフォームであるSGPの強みを引き出すサスペンションの改良によって乗り心地とハンドリングを高い次元で両立、とある。
ではまあ走り出そう。ドラポジを決める。ボクにとってインプレッサはベストなポジションがとれる1台だ。しかもダッシュボードが低くフラット、そしてAピラーも細くサイドの視界もいい。動かし始めてすぐに運転しやすいと感じる。
さらに今回、駐車場から出口に行くまでに何か従来型のモデルとは違う気持ちよさを感じる。運転を始めて1分少々。こういう感覚は久しぶりだ。なにがいいのかはまだ説明できない。
ではここまでをほか2台と比較してみよう。2台ともAピラー角が寝ていてフロントガラスが頭上近くまで迫る印象。
マツダ3はヘッドアップディスプレイのダッシュ上部の膨らみが少々気になる。カローラスポーツはセンターディスプレイ上部のはみ出しによって左フェンダーの隅がわかりづらい。Aピラー越しのサイド視界を含めてインプレッサはかなりいい。
●インプレッサスポーツ
●マツダ3
●カローラスポーツ
コメント
コメントの使い方