【パンクしても走れる理想のタイヤと言われて早20年】「ランフラットタイヤ」がいまいち普及しない理由


ランフラットは特殊用途に活路あり

 それから緊急車両や要人用車両など、パンクして走れなくなっては困るクルマへの採用というのはあるだろう。

 あるいは、GT-Rのように高速・高G下でタイヤのパフォーマンスを求められるクルマ、あるいはEVスポーツカーのように重量の重いクルマなどは、ランフラットタイヤを選ぶ理由が出てくるかもしれない。

日産GT-Rは2007年のデビュー時から一貫としてランフラットタイヤを標準装着している。高速・高Gでのパフォーマンスは抜群

 これから登場するかもしれない重量級のEVスポーツカーも同様だろう。

 ただし、この手のタイヤはクルマが高性能なだけに開発と並行してタイヤの性能も作り込まないといけないので、限定的な需要にとどまる可能性が高い。

エアレスタイヤよりもランフラットのほうが実用的

 最近ではランフラットタイヤを飛び越えてエアレスタイヤの研究も進められているから、あるいは一足飛びにそちらへ進化する可能性もなくはない。

 ただ、某タイヤメーカーのエアレスタイヤの走行動画を見た印象でいうと、エアレスタイヤよりはランフラットタイヤのほうがずっとしなやかなので現時点では乗用車用としての実用性はランフラットのほうがありそうに思う。

 ランフラットタイヤに未来があるとするなら、現在のタイヤの代替品としてではなく、上記のような(例が貧弱だが)ランフラットタイヤならではの新しい価値を見出すことができないと普及は難しいのではないかと思う。

積極的にランフラットを採用しているBMWだが、Mモデルにはランフラットタイヤは設定されずノーマルタイヤを装着している

【画像ギャラリー】日本車のランフラット装着の歴史を振り返る!!

最新号

ベストカー最新号

【2022年夏登場か!?】新型カローラスポーツGRを独占スクープ!!|ベストカー5月26日号

水野和敏が斬る!!「ボルボXC40リチャージ&三菱エクリプスクロスPHEV」  大人気連載の『水野和敏が斬る!!』はボルボXC40リチャージと三菱エクリプスクロスPHEVの2台を試乗&チェックしています。  この2台に共通するのは、プラグイ…

カタログ