【車のハンドルに見えない進化】20年で逆転!! パワステはなぜ「電動」が主流に??

近年は電動パワステも多種多様に進化

2017年発売のレクサスLCは「ラックアシストタイプで世界最小クラスの小型さと優れた操舵感を実現した」という電動パワステを採用

 現在は自動車メーカーの様々な要望に応えられる、完成度の高い電動パワステが多く登場しています。

 一般的なコラムEPSの他に、ステアリングラックをアシストする高剛性でダイナミクス性に優れたDP-EPS(デュアルピニオンEPS)、高出力で高剛性を達成したRP-EPS(ラックパラレルEPS)、小型でコンパクトなP-EPS(ピニオンEPS)など、クルマのコンセプトとコストに合わせたバリエーションが用意されています。

 レクサスのフラッグシップクーペ「LC」に採用されたのが、JTEKT製のラックパラレルEPS(RP-EPS)です。ステアリングフィールの向上と、クラス最小のパッケージングを目的に、採用されました。

 また、2016年に登場した現行型スカイラインには、機械的な接合がないステアバイワイヤ(商品名はDAS)を世界初搭載したことでも話題となりました。メーカーはKYB製、2ピニオン式のEPSです。

VWゴルフは「デュアルピニオンEPS」を採用。バランスの良いハンドリングの裏には、パワステの絶妙な味付けも貢献しているという

 さらには、Cセグメントで世界一売れているVWゴルフにはDP-EPSが搭載されています。ゴルフの魅力の一つが、剛性感があり、安心感も高い、切れ味鋭いハンドリングです。

 重すぎることもなく、軽くもなく、適度な操舵力を、低速から高速まで調節しながら制御をしています。

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 昨今のクルマの操舵感について、文句を述べている方はほぼ皆無だと思います。電動パワーステアリングは、日々進化を続けており、油圧パワステでは出せない、EPS独自の魅力が搭載されています。

【画像ギャラリー】時系列と写真見る!! 電動パワステの普及と「車」

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