【孤高のロータリースポーツ】マツダはなぜRX-8を生み出せたのか!?

ロータリーは消滅せず!!

 生産終了から8年を経た今になると、RX-8が革新的で、魅力的なスポーツカーであったことがよくわかる。

 マツダが手塩にかけて育ててきたロータリーエンジン搭載のスポーツカーは、マツダだけでなくニッポンが世界に誇れるモノづくりの技術遺産だ。

東京モーターショー2019で公開され2020年から欧州で販売を開始する電気自動車のMX-30は、ロータリーエンジンを発電用とするレンジエクステンダーを追加予定

 オリンピックの聖火と同じように、その火を絶やしてはいけないと思う。ロータリーエンジンにモーターを組み合わせてレンジエクステンダーにすれば、燃費は大きく向上するだろう。

 実際に東京モーターショー2019で世界初公開されたEVのMX-30はロータリーエンジンを発電用に搭載したレンジエクステンダーを追加することを明らかにしている。

ロータリーエンジンは水素とのマッチングがいいため旧くから水素ロータリーが研究されてきた。写真は2005年に登場したRX-8ハイドロジェンロータリー

 また、マツダは早くから水素ロータリーエンジンの研究を進めてきた。1990年代にはHR-Xを発表したし、メタノール改質方式にも挑んでいる。

 2003年の東京モーターショーにRX-8ハイドロジェンロータリーを参考出品し、2年後には進化版のRX-8ハイドロジェンロータリーを発表した。

 SKYACTIVテクノロジーなどを加え、クリーンで高性能な次世代のロータリーエンジン搭載車の誕生を心待ちしたい。

東京モーターショー2015で世界初公開されたロータリースポーツのコンセプトカーであるRX-VISION。SKYACTIV技術が投入された新世代ロータリーのSKYACTIV-Rを搭載。編集部註:こういう形での復活を期待していたのだが市販化される気配がない……

【画像ギャラリー】ロータリーの歴史はマツダ車の歴史~マツダ車のロータリーの系譜~

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