商用EV導入を検討している事業者にとって朗報だ。フォロフライの1トン積載クラスEVバン「F11VS」に待望の3人乗りモデルが追加された。積載力や航続距離はそのままに、現場作業や配送業務で求められていた乗車定員を拡充。商用EVの実用性をさらに高める一台として注目を集めそうだ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】商用EV「F11VS」ついに3人乗り化! 現場で選ばれる理由とは(10枚)画像ギャラリー「あと1人乗れたら…」の声に応えたF11VS新モデル 商用EVの使い勝手が大幅向上
商用EV市場が拡大するなか、現場のリアルな声を反映した改良が登場した。フォロフライ株式会社は2026年6月2日、1トン積載クラスの商用EV「F11シリーズ」に3人乗りモデルを追加し、受注を開始した。
今回追加されたのはEVバン「F11VS」の新仕様。これまでのモデルは乗車定員2名だったが、「作業員をもう1人乗せたい」「複数人で現場へ向かいたい」といったユーザーからの要望を受け、3人乗車に対応した。
注目すべきは、単なる定員増加にとどまらない点だ。
乗車定員以外の基本性能は従来モデルと共通となっており、82.8kWhの大容量バッテリーを搭載。航続距離は479km(WLTPモード)を確保している。ラストワンマイル配送はもちろん、中距離輸送にも対応できる実力を持つ。
積載性能と快適装備は維持、現場での使い勝手を向上
3人乗りモデルの最大積載量は1000kg。従来の2人乗りモデルの1100kgから100kg減少するものの、1トンクラスの商用バンとして十分な積載能力を確保している。
車体サイズは全長4990mm×全幅1980mm×全高2010mmで変更なし。荷室寸法も長さ2690mm×幅1700mm×高さ1380mmを維持しており、配送業務や工具・資材の運搬にも対応できる。
この仕様変更によって恩恵を受ける業種は多い。
例えば設備工事や保守メンテナンスでは、作業員2〜3名が同時に現場へ向かうケースが少なくない。建設業や警備業、イベント運営、引っ越し業などでも同様だ。これまでは複数台で移動していたケースでも、1台で人員と機材をまとめて輸送できる可能性が高まる。
EVでありながら走行性能も十分だ。最高出力170kW、最大トルク336N・mを発生し、商用車として必要な動力性能を確保。充電は普通充電とCHAdeMO方式の急速充電に対応する。
安全装備も充実している。
衝突被害軽減ブレーキや歩行者衝突警告、車線変更支援に加え、追従機能付きクルーズコントロールを搭載。長距離移動時のドライバー負担軽減にも配慮されている。さらに360°全方位モニターも装備されており、車両サイズの大きい商用バンでも安心して取り回せる。
快適装備も商用車としてはかなり豪華だ。運転席と助手席にはシートヒーターとベンチレーション機能を採用。ヒーター付きステアリングやオートエアコン、スマートキー、Apple CarPlay対応など、乗用車並みの装備内容となっている。
導入コスト面では、「令和7年度補正予算 商用車等の電動化促進事業(トラック)」の対象車両となっており、事業用途の場合は最大401万2000円の補助金活用が可能だという。
近年は燃料価格高騰や環境規制強化を背景に、商用EVへの関心が高まっている。一方で、車両価格や運用面への不安から導入をためらう事業者も少なくない。
F11VSは夜間電力を活用した充電運用によって、トータルコストをディーゼル車と同等レベルまで抑えられるとしており、実用性と経済性の両立を狙うモデルといえる。
今回の3人乗り追加は派手なスペック向上ではない。しかし現場で働くユーザーにとっては、「あと1人乗れれば便利なのに」という課題を解決する非常に実用的な進化だ。商用EV普及の鍵はこうした細かな使い勝手の改善にあるのかもしれない。












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