日産エクストレイル
ポイント:7人乗りはXi系のみの設定で7万3700円高
ミドルSUVのエクストレイルは2Lガソリンエンジンを搭載する20Xiだけに2列目シート仕様と、2人掛けの3列目シートが加わり乗車定員7人となる3列シート仕様が設定される。なお2列シート仕様と3列シート仕様の価格差は7万3700円だ。
エクストレイルの3列目シートは着座姿勢が体育座りのようなになるだけでなく、全方向に狭く子供用かエマージェンシー的な用途にしか使えない。
ただ価格差が比較的小さいので「年に何回か短距離で使えればいい」と割り切った考えをするなら、3列シート仕様を選ぶ意味もある。
ホンダCR-V
ポイント:7人乗りはガソリン車のみの設定で19万4700~22万7000円高
こちらもミドルSUVとなるCR-Vは、1.5Lガソリンターボで5人乗り2列シート仕様と7人乗り3列シート仕様が選べ、価格差は標準グレードで19万4700円、上級グレードで22万7000円だ。
CR-Vの3列目シートは室内高の高さのおかげで30分程度なら大人なら座れる広さが確保されており、まずまずの実用性を備える。
ただ20万円級の差額ほどの価値があるかは人によって判断が分かれそうだ。
三菱アウトランダー
ポイント:全モデル3列
プラグインハイブリッドのPHEVが主役となるミドルSUVのアウトランダーだが、FFは2L、NA、4WDが2.4L、NAとなるガソリン車はすべて7人乗りの3列シート仕様だ。
アウトランダーの3列シートは室内高の高さにより爪先が2列目シート下に入りやすく、頭上も十分とCR-Vと同等レベルのまずまず実用的に使えるものとなっている。
この点を魅力に感じるならアウトランダーのガソリン車は3列シートのミドルSUVの中では比較的価格も安いので、アリな選択かもしれない。
マツダCX-8
ポイント:全モデル3列で6人乗りと7人乗りは同価格
CX-8は冒頭に書いたようにミニバンの代替としての使用も想定した全グレード3列シート仕様となるラージSUVだ。
2人掛けとなる3列目シートは全グレード共通だが、2列目シートは特別仕様車のエクスクルーシブモード以外のグレードで、乗車定員7人の3人掛けベンチシート仕様と乗車定員6人のキャプテンシートが2つ並ぶ仕様が同価格で選べる。
またエクスクルーシブモードの2列目にはキャプテンシートの間にアームレストにもなるセンターコンソールが着く。
CX-8の3列目シートはアクセス性は上々、広さもトヨタシエンタやホンダフリードのようなコンパクトミニバンと同等レベルが確保されており、大人でも2時間程度の移動なら不満を感じない十二分な実用性を備える。
つまり3列目シートの使用頻度がそれなりにあっても荷物はともかくとして、問題ないということだ。
さらにCX-8はシート後方の空間が少ない軽自動車や3列シート車の3列目に座った際に心配な追突された際の衝突安全性に関しても、マツダ独自の80km/hでオフセット衝突されるという非常に厳しいものにも対応している。
CX-8の3列シートSUVにおけるSUVとミニバンそれぞれの性能のバランスは日本車ブッチ切りと断言できる。
コメント
コメントの使い方