クラウンセダンはお求めやすい新グレードGを設定
歴代クラウンの王道を継承するセダンにも、見逃せない変更が加えられた。
最大のニュースは、2.5Lハイブリッド車に新グレード「G」を追加したことだ。従来のクラウンセダンはHEV、FCEVともにZが基本となり、価格面でややハードルが高かった。Gの追加により、クラウンセダンの上質な乗り味と後席空間を、より手の届きやすい価格で選べるようになった。
HEVのGは、クラウンセダンが持つ基本性能や堂々としたボディスタイルを維持しながら、装備を厳選したグレードだ。個人ユーザーはもちろん、法人車やハイヤーなどのビジネス用途にも有力な選択肢となりそうである。
クラウンセダンは、全長5mを超える伸びやかなボディと3mのホイールベースを持ち、シリーズで唯一FRレイアウトを採用する。後席の広さや乗り心地を重視しながら、ハンドルを握った際にはFRらしい素直な動きを味わえるのが魅力だ。
上級のZには、13.2型有機EL後席ディスプレイを設定。大画面かつ高精細な有機ELによって、後席で映像コンテンツを快適に楽しめる。ショーファーカーとして使われる機会も多いクラウンセダンだけに、後席装備の充実は実にクラウンらしい改良といえる。
パワートレインは、2.5Lマルチステージハイブリッドシステムを搭載するHEVと、水素を燃料として走行時に二酸化炭素を排出しないFCEVを用意する。いずれも駆動方式は2WDで、HEVはGとZ、FCEVはZの計3グレードとなる。
価格は以下のとおり。
・クラウンセダン HEV G(2WD):649万9900円
・クラウンセダン HEV Z(2WD):753万600円(+23万600円)
・クラウンセダン FCEV Z(2WD):853万500円(+23万500円)
HEV Gは、HEV Zより103万700円安い649万9900円に設定された。「クラウンセダンには乗りたいが、すべての豪華装備までは必要ない」という層には、まさに待望のグレードである。
今回の一部改良は、派手なフルモデルチェンジではない。しかし、クロスオーバーとスポーツへの第5世代ハイブリッドシステム採用、スポーツへのPHEV Z追加、セダンへのHEV G追加など、各モデルが抱えていた選択肢の少なさを的確に補う内容となった。
クロスオーバーは万能型、スポーツは走りを楽しむSUV、セダンは正統派の高級サルーン。3車種の性格が一段と明確になり、クラウンシリーズはさらに選びがいのある布陣になった。なお、クラウンエステートの一部改良は2026年末に予定されている。
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