広がるN-BOXとの差 ライバルも肉薄 新型登場から1年経過したタントの苦悩

「良品廉価」をより突き詰める努力を!

 まずは、先進運転支援装備の採用率の見直しが必要だ。「これまでの顧客は運転支援必要としなかった」のかもしれないが、それは「これからの顧客の心の移り変わりを予測できていない」ことに、他ならない。

 N-BOXができてタントができない理由はない。すぐ横に、コンパクトカー向けの運転支援を持つ「世界のトヨタ」がいるはずなのに、世間の関心をとらえきれていないのはなぜなのだろうかと、不思議になる。

 以前、タントの開発エンジニアの方からお聞きした「良品廉価」という考えは、コストを下げることが優先ではないはず。

「良品」を提案したうえで、「廉価」にするエンジニアリングをすることが、「肝」なのではないだろうか。

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