ハイラックスに続け!! 日本メーカーが作る海外専売のピックアップトラック

ホンダリッジライン

 ピックアップトラックに代表される商用車のイメージは世界的に薄いホンダだが、北米向けにはリッジラインというピックアップトラックを2005年からラインナップしている。

 現行型は2017年登場の2代目モデルで、リッジラインは他社のミドルクラスのピックアップトラックと異なりダブルキャブのみの設定だ。

現行の2代目は2016年にデビュー。ボディサイズは全長5335×全幅1995×全高1785mmとかなりのボリュームだ
現行の2代目は2016年にデビュー。ボディサイズは全長5335×全幅1995×全高1785mmとかなりのボリュームだ

 またボディ構造もピックアップトラックでは定番のラダーフレームではなくモノコックボディを強化したもので、サスペンション形式もフロント/ストラット、リア/マルチリンクと全体的に乗用車に近い成り立ちだ。

 乗用車に近いと言えばエンジンはボタン式スイッチとなる9速ATと組み合わされる3.5L、V6を横置きに搭載し、駆動方式はピックアップトラックでは珍しいFFと、4WDは切り替え操作なしでクルマが前後と後輪左右の駆動力配分も行ってくれるi-VTM4となる。

 また荷台には下方向だけでなく横方向にも開くアオリや床下収納、コンセントを装備するなど、便利な機能が満載となっているのもリッジラインの大きな特徴だ。

スポーティな雰囲気のエクステリアデザインはアメリカの若者の間でも人気が高い。実用性だけでなくドレスアップアイテムとしても重宝されている
スポーティな雰囲気のエクステリアデザインはアメリカの若者の間でも人気が高い。実用性だけでなくドレスアップアイテムとしても重宝されている
ピックアップトラックながらモノコックボディを採用しているように、乗り味だけでなく、インテリアも乗用車的で快適性は高い
ピックアップトラックながらモノコックボディを採用しているように、乗り味だけでなく、インテリアも乗用車的で快適性は高い

三菱トライトン

 トライトンは初代パジェロのベースとなったフォルテやその後継車となるストラーダの流れを汲むピックアップトラックだ。

 2005年登場の初代モデルは3L、V6ガソリン+4速ATという仕様のみながら、日本でも販売されていた。

タイの約1年遅れとなる2006年から日本で販売を開始した初代トライトンは2011年まで販売された。300万円を切る価格は魅力的だった
タイの約1年遅れとなる2006年から日本で販売を開始した初代トライトンは2011年まで販売された。300万円を切る価格は魅力的だった

 現行モデルは2014年登場の2代目モデルで、トライトンは初代モデルからタイ国で生産され世界各国に輸出される三菱自動車にとっては重要なモデルとなっている。

 現在販売されるトライトンは2018年11月にビッグマイナーチェンジされたモデルで、パワートレーンはそれぞれ6速となるMTとATと組み合わされる2.4L、4気筒ディーゼルターボ(181ps)を搭載。

 ダイナミックシールドが新たに採用されたフロントマスクをはじめトライトンは全体的に三菱自動車らしい堅実な仕上がりとなっており、派手さはないがユーザーの満足度は高いモデルとなっている。

現行トライトンは2014年にデビューし、2018年にビッグマイチェンによりダイナミックシールドが採用されてシャープに変貌
現行トライトンは2014年にデビューし、2018年にビッグマイチェンによりダイナミックシールドが採用されてシャープに変貌
三菱トライトンのボディサイズは、全長5210×全幅1820×全高1780mm。大きなクルマへの抵抗感が薄れつつある現在の日本では長いが使えるサイズ
三菱トライトンのボディサイズは、全長5210×全幅1820×全高1780mm。大きなクルマへの抵抗感が薄れつつある現在の日本では長いが使えるサイズ

いすゞD-MAX

 初代モデルが2005年に登場したD-MAXはいすゞがジェミニなどの乗用車を自社生産していた頃からあったロデオなどから続くピックアップトラックで、2019年登場の現行型で3代目モデルとなる。

 なお現行D-MAXは最近発表されたマツダBT-50の新型モデルのベースにもなっている。

3代目となる現行は2019年にデビュー。ボディサイズは全長5265×全幅1870×全高1790mm、ホイールベースは3125mm
3代目となる現行は2019年にデビュー。ボディサイズは全長5265×全幅1870×全高1790mm、ホイールベースは3125mm

 D-MAXも3Lのディーゼルターボを搭載するなどオーソドックスなミドル級ピックアップトラックだが、注目したいのは150psの1.9Lディーゼルターボも設定する点だ。

 日本のいすゞの販売網で一般ユーザーに販売するのは難しいとしても、もし1.9Lディーゼルターボを搭載したBT-50が安価に販売されれば、ハイラックスに対し面白いライバル車になるかもしれない。

D-MAXをベースにマツダの魂動デザインによりスタイリッシュに仕上げられているマツダBT-50は2020年6月に発表されたばかりのニューモデル
D-MAXをベースにマツダの魂動デザインによりスタイリッシュに仕上げられているマツダBT-50は2020年6月に発表されたばかりのニューモデル

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