ホンダリッジライン
ピックアップトラックに代表される商用車のイメージは世界的に薄いホンダだが、北米向けにはリッジラインというピックアップトラックを2005年からラインナップしている。
現行型は2017年登場の2代目モデルで、リッジラインは他社のミドルクラスのピックアップトラックと異なりダブルキャブのみの設定だ。
またボディ構造もピックアップトラックでは定番のラダーフレームではなくモノコックボディを強化したもので、サスペンション形式もフロント/ストラット、リア/マルチリンクと全体的に乗用車に近い成り立ちだ。
乗用車に近いと言えばエンジンはボタン式スイッチとなる9速ATと組み合わされる3.5L、V6を横置きに搭載し、駆動方式はピックアップトラックでは珍しいFFと、4WDは切り替え操作なしでクルマが前後と後輪左右の駆動力配分も行ってくれるi-VTM4となる。
また荷台には下方向だけでなく横方向にも開くアオリや床下収納、コンセントを装備するなど、便利な機能が満載となっているのもリッジラインの大きな特徴だ。
三菱トライトン
トライトンは初代パジェロのベースとなったフォルテやその後継車となるストラーダの流れを汲むピックアップトラックだ。
2005年登場の初代モデルは3L、V6ガソリン+4速ATという仕様のみながら、日本でも販売されていた。
現行モデルは2014年登場の2代目モデルで、トライトンは初代モデルからタイ国で生産され世界各国に輸出される三菱自動車にとっては重要なモデルとなっている。
現在販売されるトライトンは2018年11月にビッグマイナーチェンジされたモデルで、パワートレーンはそれぞれ6速となるMTとATと組み合わされる2.4L、4気筒ディーゼルターボ(181ps)を搭載。
ダイナミックシールドが新たに採用されたフロントマスクをはじめトライトンは全体的に三菱自動車らしい堅実な仕上がりとなっており、派手さはないがユーザーの満足度は高いモデルとなっている。
いすゞD-MAX
初代モデルが2005年に登場したD-MAXはいすゞがジェミニなどの乗用車を自社生産していた頃からあったロデオなどから続くピックアップトラックで、2019年登場の現行型で3代目モデルとなる。
なお現行D-MAXは最近発表されたマツダBT-50の新型モデルのベースにもなっている。
D-MAXも3Lのディーゼルターボを搭載するなどオーソドックスなミドル級ピックアップトラックだが、注目したいのは150psの1.9Lディーゼルターボも設定する点だ。
日本のいすゞの販売網で一般ユーザーに販売するのは難しいとしても、もし1.9Lディーゼルターボを搭載したBT-50が安価に販売されれば、ハイラックスに対し面白いライバル車になるかもしれない。
コメント
コメントの使い方