カローラ、プリウス…盤石の強さの源 不安を跳ねのけて成功した現行トヨタ車たち


ハイラックス

デビュー:2017年

タイから輸入する形で日本に導入されているハイラックス。ダブルキャブ+ピックアップという非日常性はほかの日本車では味わえない魅力がある

 ピックアップトラックの現行ハイラックスは日本では13年の空白期間を経て、2017年に復活という形で登場した。

 現行ハイラックスは当時9000台程度あったという既存ユーザーの乗り換え需要も想定し、タイ国生産車を日本に導入。

 しかし、さすがのトヨタも日本では絶滅状態となっていたピックアップトラックに対しては不安だったようで、当初の販売目標台数は年間2000台と、トヨタとしては試験的な導入だった。

 だがフタを開けてみると、2018年/6740台、2019年/6440台と当初の計画の3倍以上を販売し、短くない納期となるほどの人気を集めている。

 ハイラックスが懸念を払拭した理由は、「日本人は魅力あるクルマを適価で販売すれば、マニアックなジャンルでもちゃんと見てくれる」ということが大きい。

日本で販売されるハイラックスは2020年夏にマイナーチェンジされ、写真のようなフロントマスクに変更される。マイチェン前より迫力のある顔となる

 さらにハイラックスは日本人にとってピックアップトラックというジャンルが新鮮だったこともありカッコよく、400万円級という安くない価格ながら、見方によっては値段以上に高いクルマに見える点も見逃せない。

 またハイエースのように輸入品も含めればアフターパーツが豊富なこともあり、自分色のクルマが作りやすいのもハイラックス人気を後押ししたように思う。

まとめ

「石橋を叩いても渡らない」など、トヨタは保守的なイメージの強いメーカーだが、実際には昔からそんなことはなく、最近は他社にあまり元気が感じられないこともあり、日本で最もアグレッシブなメーカーである。

 言うのは簡単だが、「リスクなくして成功や成長はなし」とよく言われるのも事実であり、トヨタという大自動車メーカーからはチャレンジする大切さという面でも学ぶところは大きい。

 このままでは他メーカーとの差が開くいっぽうだ。失敗を恐れ、委縮したように感じられるライバルメーカーの奮起に期待したい。

ここ数年トヨタのチャレンジングな戦略が目立っている。2020年8月にはヤリスクロスが日本で販売開始となる。他メーカーの奮起に期待したいところ

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