RAV4 PHV、ハリアー…驚異的な初期受注台数をマークした現行日本車

スポーツカーの初期受注

 コンパクトカー、SUV、軽自動車のように台数は多くないが、初期受注台数の月販目標に対して倍率が高いのがスポーツ&GTだ。

 スポーツカーは、ある意味初期受注がすべてで、最初にいかに花火を大々的に打ち上げられるかが勝負となる。そしてその注目度、人気をどれだけ長くキープできるかが重要だ。

トヨタ86:7倍!!
初期受注:7000台(1カ月)、月販目標:1000台

スバルBRZ:3.9倍!!
初期受注:3551台(2カ月)、月販目標:450台

※倍率は1カ月に換算

86とBRZはともに2012年にデビュー。ひと足先にBRZはオーダー終了となり、86もそう長くはないと思われる。しかし8年間のクルマ界への功績は大きい
86とBRZはともに2012年にデビュー。ひと足先にBRZはオーダー終了となり、86もそう長くはないと思われる。しかし8年間のクルマ界への功績は大きい
デビュー年である2012年の86の販売台数が突出している。まさに大きな花火を打ち上げて、日本でも86旋風を巻き起こした
デビュー年である2012年の86の販売台数が突出している。まさに大きな花火を打ち上げて、日本でも86旋風を巻き起こした

ホンダS600:6.5倍!!
初期受注:5200台(4日間)、月販目標:800台

※1カ月後の受注データは未公表

マツダロードスター:10倍!!
初期受注:5042台(1カ月)、月販目標:500台

マツダロードスターRF:9.5倍!!
初期受注:2385台(1カ月)、月販目標:250台

ロードスターRFの販売台数はマツダ調べ
ロードスターRFの販売台数はマツダ調べ
RFは2016年11月に追加となり現在もコンスタントな人気だ。30周年記念車があっという間に完売し、現在は中古マーケットでプレミアム付きで取引されている
RFは2016年11月に追加となり現在もコンスタントな人気だ。30周年記念車があっという間に完売し、現在は中古マーケットでプレミアム付きで取引されている
2017年に販売を大きく落としたS660だが、その後はなだらかに販売ダウンするというスポーツカーの典型。年間3000台レベルをキープしてほしい
2017年に販売を大きく落としたS660だが、その後はなだらかに販売ダウンするというスポーツカーの典型。年間3000台レベルをキープしてほしい

 こう見てみると、日本のスポーツカーも初期の注目度は絶大だということがわかる。

 それから、デビューから現在に至るまでの販売台数を見る限り、クルマ界の定説どおり、順当に(!?)販売を落としている。しかし、予想以上に根強い人気があるのも事実だ。

 メーカーも販売が尻すぼみになることは宿命だとわかっている。存在することに意義があるスポーツカーは、改良を続けながら進化させて、作り続けてほしい。

 BRZはすでにオーダー中止となっていて、86もそう長くはないと思う。2021年の登場が有力視されている新型がどのくらいの初期受注をマークするか楽しみだ。

速ければ2021年春のデビューが噂されている新型86/BRZ。注目度抜群の大物だけに、どのくらい初期受注が入るのか楽しみ。写真は予想CG
速ければ2021年春のデビューが噂されている新型86/BRZ。注目度抜群の大物だけに、どのくらい初期受注が入るのか楽しみ。写真は予想CG

まとめ

 最近は「発表日」と「発売日」が大きくずれており、しかも発表前もティザー情報を流して、発売前に受注を集めやすくしているため、以前よりも初期受注は集まりやすくなっている。

「大人気!」とアピールするという点ではメーカーにとっては都合がいいが、ユーザーにとっては注文してから納車に至るまでの期間が長くなりがちで、いいことばかりではない。

【画像ギャラリー】魅力的過ぎてオーダーが殺到した結果1カ月足らずでオーダーストップ!! 再開に備えてRAV4 PHVをじっくりと研究

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