トヨタハリアー
初期受注:約4万5000台
月販目標:3100台
2020年4月にプロトタイプが公開されて以来クルマ界の話題を独占した感のある新型ハリアーは、デビュー後1カ月で約4万5000台を受注したとトヨタが発表。
新型ハリアーの月販目標台数は3100台だから、14.5倍のオーダーが入ったことになる。デビュー前にはオーダーを見越して生産ストックしているが、それではまったくカバーできず、2020年8月現在で納車は最長で2021年4月と長期化している。
人気の要因は、日本で確立された『ハリアーブランド』のニューモデルとして、エクステリア、インテリア、走行性能、価格などのすべてが想像を超えるクルマとして登場したことに尽きる。
新型コロナ禍の真っ只中にデビューしてこの人気は凄すぎる。フル販売最初の2020年7月は9388台を販売して4位にランクインしているのも当然のこと。
一気に販売を落とすとは考えられないので、この人気がいつまで続くのか注目したい。
ホンダN-BOX
初期受注:5万2000台
月販目標:1万5000台
2017年にデビューした現行N-BOXは、初代N-BOXが大ヒットモデルとなっただけに、その販売動向が注目されていた。クルマ界では売れたクルマのフルモデルチェンジは難しい、というのが鉄則だからだ。
ふたを開けてみれば、デビュー後約1カ月で5万2000台を受注してビックリさせた。月販目標が1万5000台と超ハイレベルだから、大量の初期受注も月販目標の約3.5倍にとどまるが、台数が強烈すぎる。
しかもN-BOXがデビューする前に、ホンダは初期受注を過去最高の2万7000台に設定していることを明らかにしていて、それに対しマスコミもホンダは強気、と考えていたが、ホンダの目論見の約2倍のオーダーを実現したのもこれまたビックリだ。
N-BOXは初期受注だけでなく、その後も刷新された強力なライバルを打ち負かして日本のベストセラーカーに君臨している。
2019年の月販平均は2万4458台!! 月販目標を大幅にクリアし、コロナ禍においてもほぼほぼ月販目標をクリアしているモンスターだ。
ヒットの要因はスーパーハイトワゴン軽自動車の絶対的アイコンとなっていること、変わらないようですべての面でクォリティアップしていること、安心感、旧型N-BOXのオーナーの多さなど、売れるクルマの典型だ。
2020年秋にはマイチェンの情報もあるため、N-BOX時代はまだまだ続くだろう。
ダイハツロッキー
初期受注:約1万5000台
月販目標:2000台
トヨタライズとダイハツロッキーは基本的に同じ車種で、ダイハツが設計・製造を担当し、トヨタがライズ、ダイハツがロッキーをそれぞれ販売している。
ライズがデビュー後の1カ月で約3万2000台(月販目標の約8倍)の陰に隠れて目立ってはいないが、ダイハツブランドのロッキーは約1万5000台を受注。月販目標が2000台だから7.5倍という優秀な実績を残している。
ダイハツ設計・製造車は現行モデルではトヨタパッソとダイハツブーンもそうで、これまで数多くリリースさせてきた。その販売台数の比率は圧倒的にトヨタで販売するモデルというのが当たり前だった。
ダイハツ設計・製造モデルで、ロッキーほどトヨタブランドで販売されるクルマに迫ったクルマはなかったハズ。
デビュー後の販売台数は何度もトップをとったライズに比べると地味に映るかもしれないが、販売店の規模から考えても充分健闘している。ロッキーの健闘をたたえたい。
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