現行BRZ終売の背景にある燃費・騒音規制
いっぽう、燃費や騒音の規制は待ったなし。なかでも厳しいのがスバル。
2020年から始まるCAFEと呼ばれる企業平均燃費、販売している全モデルの平均をJC08モード換算で20.3km/L以上にしなければならない。
86/BRZの13.4km/Lは、思い切り平均燃費を押し下げてしまう。環境問題という観点で販売継続ができない。
ということで、一旦86&BRZの販売を打ち切り、燃費を向上させた新型車に切り換えましょうという戦略なのだった。当然ながら次期型86&BRZは、現行モデルより大幅な燃費改善を狙ってくる。
JC08モード換算だと16km/Lくらい欲しいところ。幸い現行86/BRZ、アイドルストップも付いておらず、改善の余裕を持つ。
噂の2.4Lターボは難しい? 新型86/BRZは来年デビュー濃厚
以上のようなバックボーンを考えると、次期型86&BRZの姿が見えてくると思う。
すなわち、1)販売台数より存続させることを重視し開発費は極力抑えたい。2)性能的な向上ないと豊田章男からダメ出しされる、というもの。
お金を掛けず、性能と燃費を向上させなければならない二律背反ならぬ三律背反という難しい課題です。
総合して考えると、スバルの新しいプラットフォームや、トヨタのTNGAをベースにするなら、共通性少なく開発コストと生産コストが大幅に上がってしまう。
現在使っているプラットフォームも素性として悪くないため、新しい技術を投入し、性能とコストのバランスを最大限確保する。したがってホイールベースなど変わらないと思う。
エンジンだけれど燃費と性能を考えたら、ウワサになっているアメリカ仕様のアウトバックなどに搭載されている260馬力の2400ccターボは厳しい。かといって現在搭載されている2000ccだと性能&燃費アップできない。
ターボを外した2400ccの直噴や、新型レヴォーグ用の1800cc直噴ターボといった新しい世代になる可能性大。いずれにしろ2021年中には現行モデルより性能も燃費も良い新型車がデビューすることだけは間違いない。
ただ、2000ccクラスで戦える現行モデルと違い、排気量的にモータースポーツで活躍出来るクラスがない。武闘派として人気の現行モデルのような”華”は薄れるかもしれません。現行86&BRZ、絶版人気車になる可能性大です。
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