世界を一変させた名品 クルマ界に衝撃を与えた革命的カー用品5選

ハイグリップタイヤ:ブリヂストンポテンザRE71

ブリヂストンは1986年に日本のタイヤメーカーとして初めてポルシェの純正タイヤに採用された。それがRE71で、ポルシェ版はポテンザの名称はつかず
ブリヂストンは1986年に日本のタイヤメーカーとして初めてポルシェの純正タイヤに採用された。それがRE71で、ポルシェ版はポテンザの名称はつかず

 ポテンザはブリヂストンのスポーツブランドタイヤとして圧倒的な知名度を誇るが、ポテンザの名前を世界に知らしめたのがRE71だ。

 RE71は1986年に当時ロードカーとして世界最速、300km/hの世界を実現したポルシェ959に純正タイヤに採用された。

 またフェラーリF40の標準装着タイヤはピレリP-ZEROだったが、RE71も採用されるなど、日本のタイヤメーカーのタイヤで初めてポルシェ、フェラーリに純正採用された。

1980年代後半から1990年初冬にかけて日本車は著しく高性能化していき、それらのクルマにハイグリップタイヤのRE71はベストマッチだった
1980年代後半から1990年初冬にかけて日本車は著しく高性能化していき、それらのクルマにハイグリップタイヤのRE71はベストマッチだった

 リプレイスタイヤとしてRE71が発売されると、当時の日本車はスポーツ&GTが大人気でパワーウォーズも勃発していたのでたちまち大ヒット。ハイソカー時代はピレリP7が大人気だったが、一躍人気ナンバーワン銘柄となった。

 そのRE71は2014年に86/BRZの盛り上がりを機にRE-71R(新モデルはハイフンが入る)として復活し、少数派となったハイパフォーマンスを追求したハイグリップタイヤで独自のポジションを確立している。

写真は2014年に復活したRE-71Rの進化モデルであるRE-71RS。このタイヤを必要する元気なクルマがもっと出てもらいたい
写真は2014年に復活したRE-71Rの進化モデルであるRE-71RS。このタイヤを必要する元気なクルマがもっと出てもらいたい

スピーカー:ケンウッドKSC-7900

 1980年代後半は、デートカーブームとなり、ホンダプレリュードなどが大人気。そのデートカー御用達の絶好のアイテムがリアに据え置きにするボックス型のスピーカーで、メーカーロゴが光るタイプが大人気だった。

 ケンウッド、カロッツェリア(パイオニア)が人気を二分していて、50歳代以上の人にとっては非常に懐かしいシロモノだろう。リアウィンドウ越しに見る光るメーカーロゴに当時の若い男女は完全にメロメロ。

 カーオーディオ界はCDの登場により主役はヘッドユニットだったが、陰の存在のスピーカーを一気に主役に大躍進させたのが光るスピーカーだったのだ。

今では絶滅してしまったリアに据え置きするボックス型スピーカー。ケンウッドのKSC-7070は見せることを念頭にデザインにもこだわっていた
今では絶滅してしまったリアに据え置きするボックス型スピーカー。ケンウッドのKSC-7070は見せることを念頭にデザインにもこだわっていた

 そして1989年に超絶に画期的なKSC-7070という型番の光るスピーカーをケンウッドが発売。

 このKSC-7070は、夜間にKENWOODのロゴが光るのは当然、スモール点灯時には緑、停車時は赤、ウィンカーを出した時は流れるように黄色に点滅と非常に凝っていた。

 当時ロゴが点滅するタイプはあったが、流れるシーケンシャルタイプはKSC-7070だけだったようだ。

シーケンシャルウィンカーは2014年に日本で解禁となったが、その25年前にKSC-7070はロゴの発行をウィンカーに連動させて流すなど、果敢にチャレンジ
シーケンシャルウィンカーは2014年に日本で解禁となったが、その25年前にKSC-7070はロゴの発行をウィンカーに連動させて流すなど、果敢にチャレンジ

 しかし、発売後まもなくして道交法が改正され、最大のセールスポイントのシーケンシャル仕様というのが抵触するということになり早々と発売中止となってしまった。

 今では流れるシーケンシャルウィンカーが認可されているが、若者を熱狂させた画期的スピーカーは法規の壁の前に超短命に終わってしまった。しかし、そのインパクトは絶大だった。

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