ケミカル用品:レインX
クルマ界にはいろいろ画期的な商品が登場している中で、革命的とまで言われたのがレインXだろう。
フロントウィンドウに塗布して撥水作用によりクリアな視界を確保する液体ワイパーという新ジャンルを構築し、雨でのドライブに大きな変革をもたらした。
今ではいろいろなメーカーから液体ワイパーが市販されているが、そのパイオニアがレインXなのだ。
レインXは1967年にアメリカ空軍の航空機用の液体ワイパーとして開発された商品で、その優れた撥水性能が評価され、カー用品として登場。
日本では1982年から錦之堂が正規代理店として販売を開始。
当時の日本では液体ワイパーの存在すら知られていない状態だったが、ラリーやレースでその効果が実証され、雨対策の必需品として瞬く間に定番となった。
レインXは日本初導入から38年経過した2000年現在も販売されている。
カーグッズ:A/Cホルダー
日本車は海外のクルマに比べて至れり尽くせりの装備が魅力だ。今ではないクルマは存在しないとも思えるドリンクホルダーもそんな装備のひとつだ。これは、日本車が海外のクルマに影響を与えた装備で、今では海外のクルマも当たり前になっている。
アフターの市販ドリンクホルダーは、1980年代から人気となり、ドアにぶら下げるタイプのものが主流だったが、このドリンクホルダーに革命を起こしたのが、エアコンの吹き出し口に装着する通称エアコンドリンクホルダーだ。
このエアコンドリンクホルダーを世界で初めて市販したのは、星光産業と言われていて、『A/Cホルダー』という商品が1990年に発売された。
ドリンクを夏場は冷風により冷たく、冬場は温風で温かく飲むことができるということで大ヒット。その後追従するように多くのメーカーからエアコンホルダーが発売されるきっかけとなった。
このA/Cホルダーは、何度かのマイナーチェンジを経て2020年現在も販売しされている。人気漫画『頭文字D』の主人公、藤原拓海が使っていたことでも有名だ。
番外編/先進装備:デジタルアウターミラー
最後は自動車メーカーから出た先進装備、2018年にデビューしたレクサスESにオプション設定された世界初のデジタルアウターミラーについて。
現状では、2020年8月に正式発表されたコンパクトEVのホンダeに採用されたくらいで、そのほかの車種ではまだ採用されていない。
ミラーが不要というこれまでのクルマ界の常識を覆す革命的装備であることは間違いないが、現行装備として世界を変えるか否かはまだこれからだな、というところだろう。ブレークスルーのきっかけになる可能性は充分ある。
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