オペル、ランチア… 日本から撤退したメーカー&ブランド 5選

ヒュンダイ(HYUNDAI)

 韓国ナンバーワンの自動車メーカーのヒュンダイ(現代自動車)のクルマが日本で初めて正規販売されたのは1988年で、三菱商事が輸入して、三菱のカープラザ店で150台が限定で販売され。

 その後、ヒュンダイは日本法人のヒュンダイジャパンを設立し、2001年に日本での販売を開始した。

ヒュンダイTB(本国名ゲッツ)は日本のコンパクトカーの牙城を切り崩すために日本で販売された。安かったが質感を含めて勝負にならなかった
ヒュンダイTB(本国名ゲッツ)は日本のコンパクトカーの牙城を切り崩すために日本で販売された。安かったが質感を含めて勝負にならなかった

 SUVのサンタフェ、その後継のJM、乗用タイプミニバンのトラジェ、セダン&ハッチバックのエラントラ、ミドルクラスセダンのXG、激安コンパクトカーのTBなどを販売したが、すべて日本車にライバルがいたため販売面で苦戦。

 結局2010年をもって日本市場から撤退した。ただし、日本法人のヒュンダイジャパンは残り、観光バスのユニバースの販売は現在も継続している。

 2009年にデビューした6代目ソナタで、そのデザインが評価され、その後ヒュンダイのデザインがいいというイメージが定着。WRCでも活躍するなど、日本以外、特に欧州での知名度は確実に高まっているのも事実だ。

 ちなみにヒュンダイの世界販売台数は、約719万台でメーカーランキングは5位となっている(2019年)。

ヒュンダイのミドルクラスセダンのソナタはデザインコンシャスで有名。写真は2019年にフルモデルチェンジした8代目モデル
ヒュンダイのミドルクラスセダンのソナタはデザインコンシャスで有名。写真は2019年にフルモデルチェンジした8代目モデル

 東京モーターショー2019に出展するという噂が出たり(結局出展せず)、日本語版Twitterアカウントを開設したりということで、ヒュンダイ日本再上陸か!? という噂も出回っている。

 そんななか、日本語のヒュンダイWebサイトが開設され、Webサイトでは燃料電池車NEXO(ネッソ)の紹介を掲載する挙げ句、日本語のカタログのPDFデータまで用意される。

 トドメに2020年9月16日からの4連休中の23日まで、東京の代官山T-SITEにて右ハンドル、右ウインカー、モニターの表記まで日本語になったネッソが展示されるイベントまで行われた。

 筆者は車内乗り込みまで可能だったのに加え、厚い紙のカタログを立派な紙袋に入れて配布していたこのイベントに足を運び、説明員の方に日本導入の可能性を聞いたみたところ、明言はなかった。

 しかし、ここまで準備が進んでいるのを見ると、日本再上陸がないほうが不思議ではないだろうか。

ヒュンダイの燃料電池車であるNEXO。日本仕様らしきモデルが日本で展示されたり、日本語カタログを用意するなど、日本導入を検討していることは間違いない
ヒュンダイの燃料電池車であるNEXO。日本仕様らしきモデルが日本で展示されたり、日本語カタログを用意するなど、日本導入を検討していることは間違いない

【画像ギャラリー】2010年に撤退したヒュンダイはスタイリッシュな燃料電池車のNEXO(ネッソ)で日本再上陸!?

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