GRヤリスRCは意外に普通!?
つまりオプションも含めれば、改造を前提にしたグレードと認識する必要はあるにせよ、オーディオ以外ボディカラーは1.5ℓNAのRS、RZ系と同じ4色、シートはRZと同じなので通常走行には問題なし、ヘッドライトとフォグランプはLEDと、意外に普通だ。
筆者個人は「サイド&カーテンエアバッグはレス、ヘッドライトとフォグランプはハロゲンにしてもっと安くしてくれたほうが良かったのに」と感じるくらいだ。
オーディオに関しては現状だとタブレットにBluetoothのスピーカーを組み合わせるという手が浮かぶが、今後アフターパーツで何らかのキットが登場し市販品のカーナビなどが使えるようになる可能性もある。
筆者だったらメーカーオプションをフルに付け、ボディカラーはRCということもありソリッドのホワイトで約356万円の仕様を考える。
そしてオーディオ関係に10万円ほど用意し、「RZとの差額で手を加えるのも楽しそう」と感じ、「筆者が注文したRZハイパフォーマンスよりこちらのほうがよかったかも」と一瞬思った。
しかし、RCには運転支援システム&自動ブレーキが付かないのを思い出し、やはり筆者にはRZハイパフォーマンスが最良の選択だったと再度確信している。
まとめるとGRヤリスRCを一般に使うのはオプションを含めれば、大きな問題はオーディオだけで、オーディオも解決する可能性もあるので「〇にかなり近い△」としておく。
過去の競技ベース車ってどんな内容?
日本車にはこれまでいろいろな競技ベース車が設定されてきた。
その中から、ここではスバルインプレッサWRX STIスペックC、三菱ランサーエボリューションRS、トヨタ86RC、スバルBRZ RARについて振り返る。
スバルインプレッサWRX STIスペックC
インプレッサWRX STIスペックCは2000年登場の2代目モデルの2年目となる2001年12月に登場。
内装材の省略や一部鉄板の薄板化、燃料タンクの小型化による軽量化、レスポンスのいいボールベアリングタービン、エンジンオイルクーラーが装着されるなどした、競技での速さに加え信頼性、耐久性も向上したモデルだった。
しかし初期のスペックCはエアコンが付かないなどスパルタン過ぎたためか販売も伸びず、「これでは国際ラリーのグループN参戦のためもホモロゲーションに必要な台数が売れない」と、エアコンなどの最低限の快適装備が付く特別仕様を設定。
それ以来カタログモデルも同様になり、スペックCは「競技はしないけど、手を加えながらサーキットなどのスポーツ走行をする一般の人」の街乗り用にも使えるモデルとなった。
三菱ランサーエボリューションRS
ランサーエボリューションは、ストリートユースで装備が充実したGSRと競技ベース車のRSというラインナップだった。
第一世代モデルとなるランエボIIIまでのRSは単に装備を落とし、価格を下げ、改造もしやすいというモデルだった。
しかし第2世代モデルのランエボIV以降はベースのクルマというのは同じでも、メーカーオプションでクロスミッションやリアのAYC、ブレンボのブレーキといった走りの装備が選べるようになり、走るシーンに合わせた仕様を工場出荷状態から作れるモデルだった。
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