なぜレクサスのモデルサイクルは長くなったのか? ブランド戦略に変化??

次期型への投資を最大限に生かす戦略

 2010年に日産リーフが発売されてから10年が過ぎた今年、輸入車を中心にEVの車種が増えはじめている。消費者の選択肢にEVの占める比率が大きくなりだしたのだ。

 この先10年を考えたら、もっと増えるに違いない。その嗜好の変化は、携帯電話とスマートフォンの切り替わりのように、突然起こるかもしれない。

2017年に登場した現行LSのマイチェンモデルはすでに公表されている。大きく進化した新型は2020年内に日本で発売される可能性が高い
2017年に登場した現行LSのマイチェンモデルはすでに公表されている。大きく進化した新型は2020年内に日本で発売される可能性が高い

 そうなると、これまでの延長線での改良や進歩で、次期型を企画することが適正であるかどうか問われることになる。時代の読みが、非常に重要になり、簡単には決断しにくい時代となっている。

 ではどうするか。

 モデルチェンジの間隔を長くして、ISのように大幅な改良によっていまという時代の競争力を磨きながら、次期型の構想を、熟慮する時を稼ぐことが重要になっていくだろう。

 強力な競合に相対するには、容易な開発ではすまされない。未来の方向性を見誤れば、損失ははかりしれなくなる。

 次期型への投資を最大に活かすため、レクサスはじっくり時を掛けながら仕込みをしているに違いない。

レクサスの人気SUVのNXの新型モデルはトヨタのハリアーをベースにさらに高級感を増して2022年にデビューする可能性が高い(画像は予想CG)
レクサスの人気SUVのNXの新型モデルはトヨタのハリアーをベースにさらに高級感を増して2022年にデビューする可能性が高い(画像は予想CG)

【画像ギャラリー】最長寿車は18年選手!! 10年以上作り続けられている現行日本車のデビュー時と現在の姿

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!