脅威の存在!? すでに抜かれている!? 中国自動車メーカーの知られざる実力

第2期に入り独自開発のクルマを作り始めた

 そして最近になり中国自動車産業は第2期へ突入した。日欧米の技術を習得した中国の自動車メーカーが独自開発のクルマを作り始めたのだった。

 日欧米のよいトコロを使ったクルマとあり、完成度は高い。10年前の日欧米車と同等レベルです。

 販売台数も伸びており、上海汽車の2019年に於ける販売台数は624万台とホンダの517万台を軽く抜き現代自動車に肉薄している。おそらく2020年は現代自動車を抜くだろう。

ミニバンのノウハウは確実に日本から習得。デザインについてはかつてのような完全なパクリというものはほとんどなくなってきている。写真はMAXUS RG20
ミニバンのノウハウは確実に日本から習得。デザインについてはかつてのような完全なパクリというものはほとんどなくなってきている。写真はMAXUS RG20

 広州汽車や第一汽車が独自ブランドを作り出し大量生産し始めるのは時間の問題だと思う。もちろんトヨタやホンダ、日産にとっても手強いライバルになる。

 その上「民族系」と呼ばれる中国共産党の支配下に無いメーカーも元気一杯だ。

 吉利汽車はボルボとマレーシアのプロトン、ロータスを傘下に入れた。

 ボルボが開発したプラットフィームを使うブランド『Lynk & Co』の評価は非常に高い。トヨタのパクり車ばかり作っていた長城汽車も106万台販売し、スバルを抜きマツダに迫ろうとしてます。

Lynk & Coは2020年9月に開催された北京モーターショーでZERO CONCEPTを発表。独自のデザインに加えて技術的にもかなり進んでいる
Lynk & Coは2020年9月に開催された北京モーターショーでZERO CONCEPTを発表。独自のデザインに加えて技術的にもかなり進んでいる

数年後に突入する第3期はいよいよ世界進出

独創的なクルマを数多く販売してきた吉利(ジーリー)は中国でも人気抜群。写真のプリフェースは打倒ドイツを狙ったスポーツセダン
独創的なクルマを数多く販売してきた吉利(ジーリー)は中国でも人気抜群。写真のプリフェースは打倒ドイツを狙ったスポーツセダン

 そして数年以内に第3期へ突入することだろう。

 第3期は世界進出だ。前述の吉利汽車でいえば、マレーシアにプロトンという橋頭堡(きょうとうほ)を持つ。

 ボルボの優れた技術を使いプロトンで生産すれば、東南アジアで全域のクルマを販売出来る。

 はたまは上海汽車はイギリスから『MG』ブランドを買い取り、タイなどでMGとして販売を開始。順調です。

 違う形態もある。吉利汽車の場合、ボルボと折半で『ポールスター』という電気自動車メーカーを立ち上げ、世界を狙う。

 すでに中国の自動車メーカーは試験的に南米など新興国でクルマを販売しており好調。いろんな国や地域で日本車の手強いライバルになってくるだろう。特に安いを売りにしているスズキやダイハツは厳しい戦いになると思います。

懐かしのMGは中国で復活。中国専売モデルから、まずはアジアをターゲットに販売を開始し、着実に販売を伸ばしている
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