■世に出なかったいろいろな「i」の形
リアミドシップレイアウトの特殊性ゆえ、派生車が生まれづらいのは事実だが、こんなのはショーに出てました。
●2007年 東京モーターショー「i-MiEV SPORT」…前輪左右それぞれにインホイールモーター、後輪にもモーターを持つ3モータースポーツです
●2009年 東京モーターショー「i-MiEV CARGO」…ユーザーが自由に使える空間として車体後部に広大なスペースを設定。これは出てほしかった
●2009年 ジュネーブモーターショー「i-MiEV SPORT AIR」…上の「i-MiEV SPORT」に似るがモーターはi-MiEVの改良版(約82ps)。樹脂製ルーフにソーラーパネル内蔵
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以上、iおよびi-MiEVの足跡、そして素晴らしさをお伝えしてきた。ここまでやれば、よもや今年度内生産終了ということはなかろう。どんなクルマであれ、車種が減るのは普通にサミシイものだし、ね。
■i & i-MiEVの足跡History of i & i-MiEV
●2003年9月/コンセプカー「i」登場……フランクルトショーに出展。排気量は1000㏄のコンパクトカーとして発表された
●2006年1月/市販開始……新開発の直3、3B20型ターボエンジンを搭載して発売開始。月販目標は5000台
●2006年7月/PrincessKitty i発売……ハローキティ特別仕様車で用意されたのは1台のみ。日本橋三越で販売された
●2006年10月/NAモデル追加……NAはMIVECが付き低速から力強く加速。ターボモデルも改良され燃費向上
●2007年12月/一部改良で快適装備充実……電動格納式ドアミラー、キーレスシステムなどの装備グレード拡大。シート形状改良
●2008年12月/一部改良で3グレードに……ベーシックな「S」、充実装備の「Vivace」、ターボエンジンの「T」にグレードを集約
●2009年6月/i-MiEV法人向け販売発表……7月下旬から法人、官公庁、自治体を中心としたデリバリーを開始すると発表した
●2009年11月/一部改良で燃費向上……走行抵抗低減、エンジンやATの制御見直しでNAモデルがエコカー減税対象に
●2010年4月/i-MiEV個人向け販売開始……メンテナンスリース形式が基本。398万円
●2010年8月/一部改良、ECOランプ採用……メーター部分に低燃費運転を支援する「ECO」ランプ採用。Vivaceナビ設定変更
●2010年11月/i-MiEV、一部改良……速度が25km/h以下の時に歩行者に接近を知らせる車両接近通報装置を採用
●2011年7月/i-MiEV、大幅改良……ベースグレードの「M」と、航続距離の延びた上級グレード「G」の2グレードに
●2012年7月/一部改良。安全性向上……ヘッドレスト大型化、ISOFIXチャイルドシートアンカー装備。ドアミラー大型化
●2013年6月/i、生産終了……販売終了は同年9月
●2013年11月/i-MiEV、新グレード設定……「G」の代わりに、航続距離などはそのままに価格を約90万円下げた「X」を新設定
●2014年10月/i-MiEV、安全機能充実……回生ブレーキで強い減速Gを検知するとストップランプが自動点滅するようになった
●2016年12月/i-MiEV、一部改良……回生レベルを6段階で調整できるセレクターの採用。内装の装備、質感向上など
●2018年4月/i-MiEV、一部改良……前後バンパーデザイン変更。全長の延伸により軽自動車から登録車に
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