【番外コラム】国産5ナンバーセダン消滅の危機! MAZDA2セダンの投入はないのか!?
5ナンバーセダンの消滅は、クルマ界の重大な問題だ。このサイズのセダンは、適度な大きさのボディと優れた視界で運転しやすく、背が低いから立体駐車場も利用しやすい。
しかもセダンは重心が低く、後席とトランクスペースの間に隔壁があるから、ボディ剛性も高めやすい。走行安定性と乗り心地を確保する上でも有利な条件がそろう。
メーカーは「5ナンバーセダンが売れないから廃止する」というが、その原因は商品開発にあった。10年以上もフルモデルチェンジを行わず、ユーザーの関心が高い安全装備や運転支援機能の進化も怠れば、売れゆきが下がって当然だ。
5ナンバーセダンは軽自動車やSUVに比べて売りにくく、中高年齢層や法人には相応の需要があるのに見捨てられた。
悪影響は教習車にも生じている。教習車の規格では、全長:4400mm以上など一定のサイズがあれば上限はないが、運転を覚えるには限度が伴う。そこでタイ製のマツダ2セダンを教習車に改造している。
日本で運転を覚える教習車を輸入するとは情けない。ベースのマツダ2セダンは充分な品質を確保するので、一般ユーザーも購入可能にすべきだ。カローラアクシオの後継となるヤリスセダンも開発して、5ナンバーセダンを復活させて欲しい。
(TEXT/渡辺陽一郎)
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