10ベストカーの選出
第一次選考として39台のノミネート車の中から10ベストカーを決める。選考方法は、本家COTYのレギュレーションと同じく、選考者が2020年を代表するクルマにふさわしいと思う10台をセレクト。
多くの人から選ばれたクルマを上から順に10ベストカーが決まることになる。そしてこの10ベストカーがイヤーカーの座をかけて、最終選考に臨むことになる。
2020BC-COTYの10ベストカーは以下のとおり。ちなみに掲載順は得票とは無関係だ。
【2020-2021BC-COTY 10ベストカー】
■トヨタヤリス
■トヨタGRヤリス
■トヨタハリアー
■トヨタRAV4 PHV
■日産キックス
■ホンダフィット
■ホンダホンダe
■スバルレヴォーグ
■BMW2シリーズグランドツアラー
■BMWアルピナB3
■プジョー208/e-208
あれ11台ある、と思った人、正解。実は10台選出に際し、10番目と11番目のクルマの得票数が同じとなってしまったため、今回は11台が最終選考に進むことになった。
本家COTYは、基本的には同じメーカーから複数のクルマが選ばれることはない。しかし、BC-COTYの場合は、そのあたりの忖度はいっさいない。
2019年11月1日から2020年10月31日までに多くの新型車が登場したなか、コロナ禍という経験したことのない状況下で、トヨタ車が11台中4台を占めた。これはトヨタ車の強さが際立っていたことの何よりの証と言えるだろう。
最終選考結果
11台というイレギュラーな形になり、10台に比べて票が割れる可能性はあるものの特別に大きな影響はない。
イヤーカーの選考方法は、これも本家COTYに準じている。
【イヤーカー選考方法】
各人の持ち点は25点。それを5台に振り分けるが、必ず1台に10点を入れなければいけない。例えば10点、10点、5点というような配分は5台選出のレギュレーションを満たしていないためダメ。
なお、同点の場合は、高得点があったほうを上としている。
さて、採点方法に縛りのあるなか、どのクルマが2020-2021BC-COTYのイヤーカーに選ばれたのか? ちなみに前回2019-2020年のイヤーカーは、17年ぶりに復活を遂げたトヨタGRスープラだった。
それでは結果を発表する。
【2020-2021BC-COTYイヤーカー選考結果】
11位/トヨタハリアー(総得点:6点、得票率:1.7%)
10位/日産キックス(総得点:6点、得票率:1.7%)
9位/トヨタRAV4 PHV(総得点:13点、得票率:3.7%)
8位/プジョー208/e-208(総得点:22点、得票率:6.3%)
7位/ホンダフィット(総得点:22点、得票率:6.3%)
6位/BMW2シリーズグランクーペ(総得点:22点、得票率:6.3%)
5位/トヨタヤリス(総得点:27点、得票率:7.7%)
4位/アルピナB3(総得点:29点、得票率:8.3%)
3位/ホンダホンダe(総得点:59点、得票率:16.9%)
2位/スバルレヴォーグ(総得点:62点、得票率:17.7%)
1位/トヨタGRヤリス(総得点:82点、得票率:23.4%)
という選考結果となり、2020-2021BC-COTYのイヤーカーはトヨタGRヤリスに決定!! 本家COTYのイヤーカーに輝いたスバルレヴォーグを下しての快挙だ。
前述のGRスープラに続き、GRの名を冠したモデルが2年連続でイヤーカーに輝いたことになる。
これはスポーツ受難時代にトヨタがあえて登場させたことが、クルマ好きが揃うベストカーClub員の心をガッチリつかんだのだと思われる。
そのいっぽうで、しっかりとしたクルマ作り、進化した走行性能、安全性能などでレヴォーグが評価されていたことも見逃せない。
また、コンパクトサイズのEVとしての先進性、RRレイアウトにこだわったホンダらしさなどが評価されたホンダeが3位に入っている。
ベストカーClub員は、単なるスポーツカー、走り好きではなく、クルマ界をトータルして見る目を持っていることの証明と言えるだろう。
まぁ、選考理由は性能重視、存在意義、自分で実際に買うことを考えての評価、将来性、先進性などなど多岐にわたるが、選ぶ人によって違う。そこが、この手の選考の面白いところでもある。
最後に2名のベストカーClub員に今回の選考理由について聞いてみた。
■涌井さん
涌井さんは自らのハイテンについて、以下のように語ってくれた。
〇ホンダe:10点/後輪駆動、シンプルなスタイル、未来的かつデザイン性の高い内装など、電気自動車に新たな魅力をプラスした点
〇プジョー208/e-208:9点/大衆車的な印象をまったく感じさせない魅力的な内外装のデザイン。競争力の高い戦略的な価格。電気自動車も同時に導入した点
〇ヤリス:2点/高い剛性でありながら軽量なボディと、ハイブリッドシステムの継続的な改良により、驚異的な燃費と操縦安定性を両立した点。
〇GRヤリス:2点/この時代にワクワクするような本気のモータースポーツ用のベース車を登場させた点
〇フィット:2点/スムーズなドライビングと省燃費を両立するe:HEVをコンパクトカークラスへ導入し、その普及に貢献した点
■おかしら
私は、経済的に買える車を基準にしました。
夢のスーパーカーではないですが、やはりクルマは、走らせてナンボですから。でも、所有できないとつまらないですよね。日産の田村CPSがいつも口にする、ちょっと頑張れば手に入る金額で出しますと……。
そんななかで、購入できて、楽しそうなクルマから選びました。
今回は、GRヤリスの一人勝ちでしたね。オートマばかりのなか、MTのクルマは、希少ですから。もちろん最新のデバイスも気を引きます。乗って楽しいクルマですね。
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