アルファードとオデッセイ どこで差がついた? 売れるクルマと売れないクルマの分岐点

■売れるカローラセダン VS 売れないシビック5ドア

 カローラのライバル……。ホンダ勢では昔からシビックだったが、現在はちょっと車格が釣り合わないという側面も持っている。

 カローラは1.8L、4気筒を基軸にハイブリッド、1.2Lターボなど多彩なバリエーションを誇るが、シビックハッチバックは1.5L、4気筒のみの設定。カローラのバリエーションの多さにはかなわない。

トヨタカローラセダン(2018年6月登場)…2020年累計販売台数:1万6130台/2020年12月・月販台数:1080台
トヨタカローラセダン(2018年6月登場)…2020年累計販売台数:1万6130台/2020年12月・月販台数:1080台
ホンダシビック5ドア(2017年9月登場)…2020年累計販売台数:5491台/2020年12月・月販台数:647台
ホンダシビック5ドア(2017年9月登場)…2020年累計販売台数:5491台/2020年12月・月販台数:647台

 また、カローラは約200万円からという価格に対し、シビックは約294万円と価格帯もちょっと異なる。

 その状況はあるが、大型セダンではない両モデル、人気の分岐点はサイズ感。カローラの全長が4495mm、全幅が1745mmなのに対しシビックは4520mm/1800mmと若干大きいことも、影響がないとは言えないだろう。

 また、カローラは国産車だが、シビックハッチバックはイギリスホンダで製造され、国内に輸入されているモデル。国産品質を求めるユーザーには、少し不安感があることも否めない。

 その状況でも、カローラの3分の1程度売れているシビックハッチバックはある意味凄いとも言える。

●売れる・売れないの分岐点は?…サイズがやや大きく国産製造ではないシビック。風向き悪し

■売れるミライース VS 売れないアルト

※軽自動車2モデルは2020年10~12月の合計販売台数

 まず、パッと見た時にどちらが魅力的に映るだろう?

 もちろんデザインは趣味の問題なので、一概にはいえないがグリルレス(スモールグリルのほうがいいかもしれない)のアルトと、上下2分割ながらしっかりとしたグリルを持つミライースでは、ミライースのほうが馴染みやすく、わかりやすいデザインだといえる。

ダイハツミライ—ス(2017年5月登場)…2020年10~12月販売台数=1万5580台
ダイハツミライ—ス(2017年5月登場)…2020年10~12月販売台数=1万5580台
スズキアルト(2014年12月登場)…2020年10~12月販売台数=9530台 ※アルトワークス含む
スズキアルト(2014年12月登場)…2020年10~12月販売台数=9530台 ※アルトワークス含む

 エンジン出力はアルトが52ps‌、ミライースが49ps‌だが、このクラスの軽自動車に乗る人にとっては3psの差などはあまり関係ないのが実状。

 普通に走れればいいのだ。燃費も同様で、大幅な差がなければ気にされない。安全装備面では大きな差はなく、どちらも基本はサポカーSワイドとなる。

 ボディサイズを見ると、ミライースのほうが車高が25mm高く、室内高も同様に25mm高く、広々感はミライースが上ということになる。

 最も大きな差は発売時期だ。ミライースは2017年5月、アルトは2014年12月ですでに6年を経過、モデル末期であることはやはり不利。それ以上に、アルトにはどこか「華」がない。

●分岐点は?…モデルが新しく、馴染みやすいデザイン。ミライースの優位性はここ

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