■売れるカローラセダン VS 売れないシビック5ドア
カローラのライバル……。ホンダ勢では昔からシビックだったが、現在はちょっと車格が釣り合わないという側面も持っている。
カローラは1.8L、4気筒を基軸にハイブリッド、1.2Lターボなど多彩なバリエーションを誇るが、シビックハッチバックは1.5L、4気筒のみの設定。カローラのバリエーションの多さにはかなわない。
また、カローラは約200万円からという価格に対し、シビックは約294万円と価格帯もちょっと異なる。
その状況はあるが、大型セダンではない両モデル、人気の分岐点はサイズ感。カローラの全長が4495mm、全幅が1745mmなのに対しシビックは4520mm/1800mmと若干大きいことも、影響がないとは言えないだろう。
また、カローラは国産車だが、シビックハッチバックはイギリスホンダで製造され、国内に輸入されているモデル。国産品質を求めるユーザーには、少し不安感があることも否めない。
その状況でも、カローラの3分の1程度売れているシビックハッチバックはある意味凄いとも言える。
●売れる・売れないの分岐点は?…サイズがやや大きく国産製造ではないシビック。風向き悪し
■売れるミライース VS 売れないアルト
※軽自動車2モデルは2020年10~12月の合計販売台数
まず、パッと見た時にどちらが魅力的に映るだろう?
もちろんデザインは趣味の問題なので、一概にはいえないがグリルレス(スモールグリルのほうがいいかもしれない)のアルトと、上下2分割ながらしっかりとしたグリルを持つミライースでは、ミライースのほうが馴染みやすく、わかりやすいデザインだといえる。
エンジン出力はアルトが52ps、ミライースが49psだが、このクラスの軽自動車に乗る人にとっては3psの差などはあまり関係ないのが実状。
普通に走れればいいのだ。燃費も同様で、大幅な差がなければ気にされない。安全装備面では大きな差はなく、どちらも基本はサポカーSワイドとなる。
ボディサイズを見ると、ミライースのほうが車高が25mm高く、室内高も同様に25mm高く、広々感はミライースが上ということになる。
最も大きな差は発売時期だ。ミライースは2017年5月、アルトは2014年12月ですでに6年を経過、モデル末期であることはやはり不利。それ以上に、アルトにはどこか「華」がない。
●分岐点は?…モデルが新しく、馴染みやすいデザイン。ミライースの優位性はここ
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