電動化技術を応用した人の感性に寄り添ったレクサスならではの乗り味とは?
EV専用プラットフォームを採用し、バッテリーの車両フロア下への搭載によるフレームの高剛性化や低重心化により、路面からの微細な振動や不快な音を防ぎ、レクサスの原点である静粛性と乗り心地も格段に進化しているという。
LF-Zエレクトリファイドの走りにおける新たな技術のポイントは2つ。1つは四輪駆動力制御技術「DIRECT4」だ。これは高トルクモーターの駆動力を自在に制御することで、人の感性に寄り添った車両性のコントロールを可能とする技術で、前後の駆動輪を独立して制御することで、FF/FR/AWDなど、走行シーンに応じた適切な駆動方式に切り替わるという。
レクサスが公開したオフィシャル動画を見たが、アクセルを踏み込んだ瞬間からトルクが発生し、力強いスタートダッシュを見ることができた。
注目はやはりFF、FR、4WDをスイッチ1つで切り替えられるDIRECT4。フロント20:リア80のFR駆動、フロント50:リア50の駆動力配分など、クルマ好きからすると、FRの走り、4WDの走りが切り替えられることはとても嬉しい技術だ。
もう1つはステアバイワイヤの採用によって、運転状況に応じた直感的なステアリング操作を行うことができ、またDIRECT4の高い応答性、高精度な駆動力コントロールが組み合わさったことにより、ドライバーの操作とクルマの挙動が人馬一体になったという。
手綱一本で馬と一体となるコクピットを設計
コクピットは新コンセプト「Tazuna(たづな)」に基づく設計。手綱一本で、人と馬とか意思疎通を図る関係性にヒントを得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど。各種機能の操作が可能な空間を実現。
具体的にはコクピットを中心に据えつつ、乗員に対し、低い位置に配したインパネが、爽快な抜けた開放感と細部まで心を尽くしたおもてなし空間を表現している。
また、フロントドア、リアドアへとシームレスにつながる造形により、室内全体をクリーンで上質な空間としている。天井のパノラマルーフには開放感をもたらすロングガラスを採用し、前後の抜けのよさを強調している。
ヘッドアップディスプレイやメーター表示、タッチモニターなどドライバーへの情報を1つのモジュールとして集約しながらステアリング周辺に走行系の機能を集約。前方の視界も広がり、ドライバーの目線が自然に前方に誘われるような次世代レクサスのインテリアデザインを示唆したものとなっている。
レクサスならではのおもてなし先進機能
ドライバーの嗜好や行動特性を学習したAIがドライバーを常にサポート。音声コミュニケーションにより、運転中の操作性向上に貢献。またドライバーとの対話を通じて、好みや気分に合わせたドライブルートやレストランの予約などを提案、ライフスタイルコンシェルジュとして先進機能を提案している。
またデジタルキーを採用することで、スマートフォンによるドアロック開閉などの車両操作に加え従来型のキーの受け渡しをすることなく、家族や友人がクルマへアクセスすることができる。
さらにデジタルキーを介したサービス提供者によるクルマへのアクセスが可能になることで、クルマへの荷物宅配やカーチェアなどの車両連動サービスの提供も可能にしている。
新たに採用されたE-Latchシステムは、乗車時には格納式ドアハンドルが、キーを所持した乗員が違づくと、車両表面から自動的にスライドし、ハンドル内部の線せーにづれるとドアの解錠、開扉をスムーズに行うことができる。
降車時には社内の開扉スイッチを押すことでドアを開くことが可能になるとともに、車両に搭載されたセンサーが周辺状況を監視し。接近する車両や自転車を感知した場合には自転車に警告を発して、降車時に事故低減にも寄与するという。
さて、LF-Zの市販予想時期は2023年頃と予想。価格はおそらく800万~1000万円級になるのではないだろうか。
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