■今後はハイブリッド&PHV中心のラインナップになるか⁉
取材を進めていて、新たな情報が入ってきた。今回新たにプラグインハイブリッド(PHV)を設定する方向で開発を進めているとのこと。こちらは数ヶ月程度遅れて追加される可能性がある。基本的には現行RAV4 PHVと同ユニットを移植する形となる。
今後の電動化加速の流れに合わせて、モデルの大半をハイブリッド&PHVで占めるような生産販売計画を策定する方針になりそう。このため2Lターボ車はFスポーツのみとグレード構成を絞り、ハイブリッド&PHV中心のラインアップになるかもしれない。
PHVの充電後の航続距離は100km以上に延長される見通しである。
安心・安全パッケージの「レクサス・セーフティセンスプラス」は最新の進化バージョンを標準装備する。
NXの現行モデルはこの4月上旬現在、引き続き全ラインアップが継続生産されており、契約すると6月あたりの納車となる。7~8月頃にオーダーストップとなり、次期型の先行予約の受付を開始する見込みである。
10月デビューとなると、ちょうどその頃に東京モーターショーが開催されるが、出展関連の情報はまだ販売店には届いていない。
■ハイブリッドのグレードが無いLXは近い将来次期型が登場
そのほかのレクサスのSUVについてはどうか。
「RX」についての取材も進めてみたが、残念ながらこちらは販売店にはまだ情報がほとんど届いていない。ただ「2022年の春から秋頃には新型が登場する」というざっくりとしたスケジュールだけが知らされている状況。
いっぽうレクサスブランドの最上級SUVバージョン「LX」については、ある販売店で「今年(2021年)の年末に新型が出るという話がある」と聞いた。
にわかには信じられないが、プラットフォームを共用するランドクルーザーが今夏にフルモデルチェンジするので(「200」から「300」へ)、「LX」も(「今年末」とは思えないものの)近い将来、次期型へと切り替わることは間違いない。
後述するように、現状「ハイブリッドのグレード」が存在しないLXは、2025年までにはフルチェンジすることになる。
新型LXは3列シート8人乗りは引き継がれるだろう。パワーユニットは現行の5.7LのV8から3.5Lターボと(アルファードに搭載されている)3.5Lハイブリッドを搭載するはずである。
■レクサスブランド車は今後電動車を大幅に増やす方針
トヨタはこのほど、レクサスブランドについて2025年までに電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)などの電動車を10モデル以上投入すると発表した。
トヨタブランド車については2017年に約60車種だったのを2025年までに約半分の30車種に削減する計画を明らかにしており、これに対してレクサスブランド車は逆に、(電動車を中心に)大幅に増やす方針なのである。
「電動車」といえばハイブリッドも含まれるわけだが、こちらはすでに大部分のモデルに採用している。今後は純ガソリン仕様車を可能なかぎり少なくして、電動車を増やすという意味であろう。
ハイブリッドのほかにも、プラグインハイブリッド、電気自動車、燃料電池車を増やす方向にあるのは間違いない。その中心にあるのは、本稿で紹介した新型の次世代プレミアムSUVである。
トヨタブランドと異なるのは、これにスポーツモデル(LCなど)が加わることである。4ドアセダンはしばらく縮小傾向をたどる方向にある。
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