トヨタ全店全車販売 国内メーカー提携 コロナ ゴーンショック… クルマ界「あの話題」の前と後


■トヨタがダイハツを完全子会社化。ダイハツのクルマは変わったのか?

 2016年にダイハツはトヨタの完全子会社となったが、その後、ダイハツとダイハツ車に変化はあったのか?

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 2015年のダイハツの小型/普通車登録台数は1年間で1624台だった。ところが2016年には、前年の4倍以上になる6859台に増えている。

 販売店では「2016年にダイハツがトヨタの完全子会社になり、4月に新型ブーン、11月にはトールも加わって売れゆきを伸ばした。従来と違って小型車の試乗車も用意され、テレビCMも活発に放映している。ダイハツがトヨタの完全子会社になり、小型車に力を入れるようになった」という。

 今ではロッキーも堅調に売れて、2020年のダイハツの小型/普通車登録台数は5万6054台だ。5年前の35倍に達する。

 ダイハツの小型車にも変化が生じた。従来はトヨタに供給するOEM車と同じ内容だったが、現在のロッキーはトヨタのライズにはないソフトレザー調シート内装の最上級グレードを設定している。

 ダイハツが小型車に力を入れる背景には、近年は軽自動車とリッターカーの自動車税の差が小さくなっているのに加え、今後はトヨタが主導して小型・普通車の販売に力を入れるため。

 これらにより将来的に軽自動車の販売低下が懸念され、ダイハツも軽自動車偏重の売り方を抑えている。

(TEXT/渡辺陽一郎)

【閑話休題】ダイハツ社員へ聞いてみた!

 トヨタの完全子会社化によってダイハツでの仕事の変化は? ダイハツ広報によると、もともとトヨタグループの一員という位置づけだったので大きな変化はなく、「広報業務も以前からトヨタさんと常にやり取りをしていました。その頻度が増えた面はありますが、ダイハツ車のPRという意味では変わらない形でやっています」とのこと。

■クルマの「前と後」フルモデルチェンジを経て販売が大きく伸びたモデル、逆に低速したモデルの「なぜ」

 フルモデルチェンジした後大ヒットするクルマもあれば、「前のほうがよかった」と嘆くクルマも。ナゼそうなった?

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 当たり前の話ながら、自動車メーカーは販売台数を増やすためフルモデルチェンジを行う。

 なかには新型N-ONEのように「撤退することも攻めることもできない」苦肉の策のモデルチェンジなどあるけれど、基本的に「先代よりたくさん売りたい!」と考える。

 されど失敗することだってあります。典型例が現行プリウス。先代プリウス、世界規模で売れまくりました!

 日本市場においても1年以上バックオーダーが解消しなかったほど。アメリカや欧州に行くと、いまだにたくさんの先代プリウスをタクシーとして使っているほど。

 そして現行モデル、登場直後の2016年の販売台数は約24万8000台と、約16万8000台売った2位のアクアに大差をつけたが、その後、大失速。販売台数は激減! 2020年の販売台数見ると20位に沈んでしまった。

●「カッコ悪いものね……」

 なぜ大失敗したか? もう簡単です。歴代すべてのプリウスを買ってきた私も現行モデルは見た瞬間「こら買う気にならん!」と思うほどカッコ悪かったからだ。

プリウス。今はこの顔です。2020年販売台数:6万1500台/ランキング21位(PHV、α含む)

 燃費など向上しているものの、あそこまで厳しいスタイルだと腰が引けてしまう。

 今回編集部が選んだ「失敗した3モデル」を見ると、すべて先代よりカッコ悪いと思う。ステップワゴンも見た瞬間「シルエットが軽自動車と同じですね」。いいクルマなのに。

ホンダ ステップワゴン。ハイブリッドが高価すぎか。2020年販売台数:3万4441台/ランキング32位

 エルグランドは先代が大きく立派に見えるデザインを採用し人気に。けれどモデルチェンジで地味にしちゃった。現行ヴェルファイアが地味路線を選んだ結果、アルファードの10分の1しか売れなくなったのと同じ理由です。

 ヴェルファイアからアルファードに移ったのと同じく、エルグランドからアルファードに逃げた。

●デザインの役割が大きい

 成功した4モデルはどうだろう?

 アルファードの場合、先代は地味なフロントグリルだったが、フルモデルチェンジ&MCでオラオラ的になり、車名からしてオラオラ的なヴェルファイアを地味に。すると! 先述どおり、アルファードの10分の1しか売れず。

トヨタ アルファード。いい感じのオラオラ顔になり今もヒット中。2020年販売台数:9万748台/ランキング7位

 販売台数におけるデザインの役割、超大きいです。同じくノンビリしたデザインだったRAV4も、新型でガラリとアウトドアに振ってきた。ハード文句なし! 価格文句なし! 売れない理由を見つけられないほど。

トヨタ RAV4。スタイルも走りも一本筋の通ったSUV。2020年販売台数:5万4848台/ランキング24位

 同じくヴィッツ改めヤリスも絶好調! 2016年は10位だった販売台数が5位に。同じくスペーシアもデザインでイメチェンしてます。こちらは2位へ大躍進!

(TEXT/国沢光宏)※紹介した「ランキング」は、登録車と軽自動車をすべてあわせた総合順位です

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