■ディーゼルもマイルドハイブリッド車となる他、PHEVのC300eも登場!!
次に試乗したのはTモデル(ワゴンバージョン)の「C300d」で、搭載されているエンジンは2L 4気筒ディーゼルであり最高出力265馬力、最大トルク550Nmを発生する。
メルセデス・ベンツはディーゼルエンジン搭載車にも48Vマイルドハイブリッドを設定。モーターは20馬力と200Nmのブーストパワーを持ちセダンと同じく9速ATが組み合わされる。このC300d は0-100km/hは5.8秒、最高速度は250km/hでリミッター制御される。
ワゴンボディはスポーティかつエレガントで、荷室は360~1375リッターと趣味のスポーツ機材を運ぶにも充分な広さを持っている。
Cクラスファミリーで時代の先端を行くのが「C300e」である。25.4KWのバッテリーによってWLTC値でEV走行での航続距離が100kmを達成する現時点で唯一のPHEVである。
充電時間は標準のAC(11KW)チャージャーで2時間、オプションの55kWでは30分で満充電となる。EV最高速度は140km/hと決してのろまではなく、ゆえに通常40~50kmと言われる距離の通勤パターンでも充分に使える。
また日本向けには左側にDC、右側にACのコンセントが装備される。
■確実に進化した新型Cクラス。日本発表は6月29日、発売は今秋の予定だ
ニューCクラスはキープコンセプトなデザインで半歩前進的に見えるが、品質、仕上げそして技術的な中身は確実に一歩、いや2歩進んだ内容を持っていた。
またドイツで人気のTモデルはライフスタイルを享受するスポーツマンやファミリーにはうってつけの実用性とエレガントでスポーティなたたずまいを持っていた。
最後に試乗したC300eはEV航続距離が100kmとこれまでのPHEVの常識を破る距離で、普段使いであれば基本的にゼロエミッションを可能にする。そして内燃機関との協調によって満タンで軽く600~800㎞に届く総航続距離はEVにはまだ疑心暗鬼な人にはぴったりのクルマであった。
今回、ニューCクラスに遭遇して、改めて後輪駆動のCクラスこそメルセデスの本質と品質、そして性能を持った真のエントリー・ベンツモデルだということが再確認されたのは大いなる収穫であった。
日本への上陸は早ければ秋頃になるだろう。
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