ロック板のないコインパーキング なぜ急増? 不正駐車「少ない」訳とさらなる普及への期待感

■ロック板がない一番のメリットとは?

ロック板レスパーキングには「ゲート式」もある。こちらのタイプもロック板で愛車を傷つけるようなことは防げる
ロック板レスパーキングには「ゲート式」もある。こちらのタイプもロック板で愛車を傷つけるようなことは防げる

 ロック板のあるコインパーキングで、我々利用者がやりがちなことといえば、ホイールを傷つけてしまうこと。ほかにも、ロック板でつまづいて転んだり、1人乗車で入庫後大人数で乗車してから出庫しようとすると車高が下がったせいでロック板が引っかかって出られない、といったトラブルが発生することがある。利用者側からすると、やはりロック板は厄介な存在なのだ。

 管理運営側の苦労も同様だ。毎日1tを超える重さのクルマが何度もロック板を乗り越えるため、いくら頑丈に作られているとはいえ、劣化して故障するのは当たり前。また、ロック板を乗り上げるときにアクセルを踏み込む音で、近隣から苦情の連絡がくるようなケースもあるという。

 さらに、異物が挟まったり、冬に凍結したりしてロック板が作動しなくなるようなこともあるため、清掃・メンテナンスも欠かせない。ちなみに、ロック板を無理やり乗り越えて不正出庫されると、かなりの確率でロック板が壊れ、すぐに修理する必要があるそうだ。

 このようにロック板は、使用者からしても、管理者からしても、できればないほうがベターな存在なのである。

監視カメラの画像が見られることでより高い抑止効果が得られる
監視カメラの画像が見られることでより高い抑止効果が得られる

 ロック板レスの場合、監視カメラでナンバーが認識され、防犯カメラで犯人の人相も把握されている。それがわかっているので普通の人は不正をしようと思わないし、“ワルい”人たちも近づかない。したがって通常のコインパーキングより駐車しやすいだけでなく、いたずらされたり傷つけられたりといったトラブルに巻き込まれることも少ない。

 さらに最近では、駐車場内のライブ映像を映し出すテレビモニターを道路から見やすいところに設置して、抑止力が高められたパーキングも増えているという。近隣住民からも夜道を歩く際に安心で、防犯に役立っていると好評だそうだ。

 このようにメリットづくめのロック板レスパーキングだが、なんと設置費用はロック板ありの場合とさほど変わらないそうで、今後はさらに増えていくことが予想される。

【画像ギャラリー】ロック板のないコインパーキングが増えた理由とは?

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