新型カローラクロス投入で鉄壁布陣完成! トヨタの超SUV補強戦略と狙い

■爆発力ではなく「ベースアップ」を期待する販売現場

トヨタ ヤリスクロス。今回発表されたカローラクロスよりひと回り小さなBセグメントカテゴリーとなる。2021年7月現在もっとも売れているSUVだ
トヨタ ヤリスクロス。今回発表されたカローラクロスよりひと回り小さなBセグメントカテゴリーとなる。2021年7月現在もっとも売れているSUVだ

 合計9車種となったトヨタSUVに、販売現場はどう対応するのだろうか。

 現在、売れすぎて悲鳴が上がっているのは、ランクル300、ヤリスクロス、ハリアーの3車種だ。カローラクロスもこの流れに乗せたいと、意気込むように思えたが、実際、販売現場の反応は少々薄めだ。あるトヨタ販売店スタッフは、こう話す。

 「カローラクロスは、価格発表が予定通りに進まず、今後の見通しも不透明な部分があるのは気になるところ。ただ、注目度が高く、良いクルマだと思うので、まずはターゲットを絞って丁寧に売っていきたい」

 「先日登場したアクア同様に、爆発的ヒットではなく、緩やかに人気が拡大していってくれると、今の現場でも、しっかり対応できるのではないでしょうか」

 また、カローラクロスの販売が伸びずとも、結果的にライズやRAV4へ流れるユーザーが増え、全体としての注文が増えれば御の字と見ているお店は多かった。増えすぎたSUVに手を焼く販売店が増えないことを切に願い、カローラクロスを上手く活用する販売手法を見せて欲しい。

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 トヨタのSUVラインナップは、カローラクロスの登場をもって完成した。どこから攻められても崩れない牙城を築き上げたと思う。

 あとは現場の販売力や提案力、そしてメーカーの生産能力にかかっている。特に、生産に関して不透明な状況下で発表されたカローラクロス。メーカーや販売店にとっての戦いは、ここからが本番だ。

【画像ギャラリー】本文未収録写真あり!! とうとう登場したトヨタ新型SUV カローラクロスを写真で見る

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