問題山積、需要が落ち着くのは来春か?
新型コロナをやり過ごし、経済が回復傾向に向かい、あらゆる需要が伸びている。冬支度にはいった日本では、軽油や灯油の価格もさらに上がるだろう。
しかし、原油価格が下がる気配はない。であればガソリンだけでなく、石油から製造されるあらゆる製品の価格が上昇し、物価高になるだろう。
また、原油価格が高止まりした状態で日本の原油需要が上昇すれば、そのコストも上がる。原油はドルで取引されているので、円を支払ってドルを買うことになる。つまりその行為は円安ドル高を誘引する。ただでさえ物価が高い状態で円が安くなれば、原油をはじめとしたエネルギーや食品はさらに割高となり、日本の家計を直撃することになるだろう。
物価は瞬時に上昇するが、それと同じ程度に私たちの収入は上がるか? 上がらなければその限られた収入の中で、割高な消費財を買うことになる。おかず一品、または一食減らす程度で済めば御の字だ。
国内にエネルギー需要が均整化し、気候的な要因によるエネルギー需要が落ち着き、次期OPECプラスの会合で新たな展開が生まれるのは、おそらくは来春まで時間を要するのではないだろうか?
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