アルファード 対 エルグランド…ライバルがいたからこその名車が誕生5選


■初代エルグランドがいたからこそ、アルファード/ヴェルファイアが大ヒット!

名車/初代アルファード(2002年5月)

初代アルファードが圧倒的な人気に誇っていたエルグランドからLクラスミニバンナンバー1の座を奪った

ライバル/初代エルグランド(1997年5月)

新ジャンルのミニバンにもかかわらず、初代エルグランドは大ヒット。5月発売にもかかわらず、デビュー年は4万5179台もの台数を販売した。 翌年には、ドレスアップ仕様のハイウェイスター、VIPカーコンセプトのロイヤルライン、アメリカンテイストのライダーなどバリエーション追加がなされるほどの人気であった。 2001年には早くも累計20万台を突破した

1BOXのキャラバンとホーミーをルーツとするフルサイズのミニバンがエルグランドだ。1997年5月に「最高級新世代1BOX」をキャッチフレーズに登場したが、最大の特徴は上質な3.3LのV 型6気筒と3.2Lの新世代ディーゼルターボを積み、悠々とした走りを実現していることである。

この時期、トヨタはグランビア/グランドハイエースを最上級ミニバンとしていたが、エルグランドが発売されると、影の薄い存在になっていた。捲土重来を期すトヨタは、打倒エルグランドに燃え、徹底的に分析するとともにトヨタ車体と共同で21世紀のミニバンの開発に乗り出している。

1995〜2002年まで販売されたトヨタの最上級ミニバン、グランピア/グランドハイエース。セミキャブオーバー型で駆動方式はアルファードとは違いFR

2002年5月21日、日産はエルグランドをフルモデルチェンジして投入。2代目は、キープコンセプトだったが、スタイリッシュな外観になり、エンジンは3.5LのV型6気筒だけとしている。リア駆動ベースで、4WDはアテーサE-TSを進化させたオールモード4×4だ。ロングスライドシートを採用し、3列目でも広く快適なキャビンを実現した。

エルグランドが2代目になった翌日の22日、トヨタは鞘当てのようにアルファードを送り出す。ジャン・レノをCMのキャラクターに迎え、エクステリアもインテリアもゴージャスな造りだ。クロームメッキを多用したフロントマスクも周囲を威圧する風格があった。

アルファードのエンジンはハイメカツインカムで、3LのV型6気筒に加え、2.4Lの直列4気筒を設定している。4気筒エンジン搭載車はコストパフォーマンスが高く、買い得だった。また、エルグランドと違ってスライドドアの窓も開くなど、ユーザーフレンドリーだ。

アルファードは発売されるや好調に売れゆきを伸ばし、エルグランドをクラストップの座から追い落とすことに成功した。

いっぽう、エルグランドは2002年12月、オーテックジャパン製のVIP仕様を2003年夏にはハイウェイスターを改良して対抗する。翌2004年夏にも気合いの入ったマイナーチェンジを行い、12月には2.5LのV型6気筒エンジンも投入した。

今、アルファード/ヴェルファイアはLクラスミニバン市場において、一人勝ち状態だが、初代エルグランドの時には正直、こういう状況は想像できなかった。もし、初代エルグランドというライバルがいなかったら、現在までのアルファード/ヴェルファイアは存在しなかったかもしれない。

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