■初代ホンダオデッセイ←初代日産プレサージュ
バブルが崩壊し、90年代中盤に差し掛かると、世はRV(レクリエーショナルビークル)ブームとなる。主流はパジェロなどのクロカン4WDだったが、エスティマに代表されるミニバンも、新たなファミリーカーとして人気が高まり始めた。
当時ホンダはRVを持っていなかったため、苦肉の策として、アコードのプラットフォームと生産ラインを流用し、背の低いミニバン、オデッセイ(1994年10月発発売)を開発。これが予想外の大ヒットとなり、ホンダの救世主となった。
当時はまだバブルの余韻もあり、若いパパたちはスポーティなフォルムを捨てきれていなかった。オデッセイの低ルーフは、偶然その秘孔を突いたのである。
このヒットを見てか(?)、トヨタは1998年6月にイプサムをリリースしたが、見事に敗退。見た目のダサさゆえに、オデッセイのパクリとも認識されていない。
一方、日産の初代プレサージュは、オデッセイ登場の4年後に発表されただけに、パクリを意識して開発するだけの時間があった(はず)。
ただしそのフォルムは、オデッセイを野暮ったくしただけ。絵に描いたような劣化コピーで、これまた見事に散華した。
■パクリ判定/有罪
■パクッた結果/大敗北
■初代ホンダストリーム←初代トヨタウィッシュ
「5ナンバーサイズのスポーティなミニバン」というコンセプトはもちろんのこと、車体寸法がミリ単位で同じだったことから、「パクリの典型」と見られている。
が、この2台の発表時期を見ると、ズレは2年3か月。当時、2年余りでニューモデルを開発するのは難しかったと思われるので、車体寸法がミリ単位で同じになったのは、コンセプトから導き出された必然の偶然?という見方もできる。
ウィッシュッの企画段階では、まだストリームは登場しておらず、トヨタが意図していたのは「5ナンバーサイズのオデッセイ」というところまでだった可能性がある。
ストリームは発売と同時に大ヒットとなったが、ウィッシュの登場後は、トヨタの販売力に押されて徐々に劣勢となり、最終的にはウッシュの勝利となった。トヨタ恐るべし。
■パクリ判定/超灰色
■パクッた結果/勝利
コメント
コメントの使い方ブルドックと韋駄天も天も入れてください。
劣化版韋駄天はブルドックの敵にはなれなかった。
販売力はあるが技術や発想が全くついて行ってないトヨタです。今も…