アルファードらは2匹目のどじょう??  日本車をパクッた日本車たち

■初代ホンダオデッセイ←初代日産プレサージュ

1994年10月〜1999年10月。大ヒットした初代オデッセイは当時、経営危機にあえいでいたホンダを救ったと言われている。アダムスファミリーによるCMが懐かしい

1998年6月〜2003年7月。当時、大ヒットしていた初代オデッセイの市場に、2匹目のどじょうはいなかった。バサラという兄弟車もありましたね

バブルが崩壊し、90年代中盤に差し掛かると、世はRV(レクリエーショナルビークル)ブームとなる。主流はパジェロなどのクロカン4WDだったが、エスティマに代表されるミニバンも、新たなファミリーカーとして人気が高まり始めた。

当時ホンダはRVを持っていなかったため、苦肉の策として、アコードのプラットフォームと生産ラインを流用し、背の低いミニバン、オデッセイ(1994年10月発発売)を開発。これが予想外の大ヒットとなり、ホンダの救世主となった。

当時はまだバブルの余韻もあり、若いパパたちはスポーティなフォルムを捨てきれていなかった。オデッセイの低ルーフは、偶然その秘孔を突いたのである。

このヒットを見てか(?)、トヨタは1998年6月にイプサムをリリースしたが、見事に敗退。見た目のダサさゆえに、オデッセイのパクリとも認識されていない。

一方、日産の初代プレサージュは、オデッセイ登場の4年後に発表されただけに、パクリを意識して開発するだけの時間があった(はず)。

ただしそのフォルムは、オデッセイを野暮ったくしただけ。絵に描いたような劣化コピーで、これまた見事に散華した。

■パクリ判定/有罪
■パクッた結果/大敗北

■初代ホンダストリーム←初代トヨタウィッシュ

2000年10月〜2006年7月。オデッセイの大ヒットの後、背の低い5ナンバーミニバンとして登場

2003年1月〜2009年4月。ストリームの大ヒットを受けて、全長4550×全幅1695×全高1590mmと、まったく同じボディサイズで登場。ストリームのマイナーチェンジの時のCMで、「ポリシーはあるか。」と応酬された

「5ナンバーサイズのスポーティなミニバン」というコンセプトはもちろんのこと、車体寸法がミリ単位で同じだったことから、「パクリの典型」と見られている。

が、この2台の発表時期を見ると、ズレは2年3か月。当時、2年余りでニューモデルを開発するのは難しかったと思われるので、車体寸法がミリ単位で同じになったのは、コンセプトから導き出された必然の偶然?という見方もできる。

ウィッシュッの企画段階では、まだストリームは登場しておらず、トヨタが意図していたのは「5ナンバーサイズのオデッセイ」というところまでだった可能性がある。

ストリームは発売と同時に大ヒットとなったが、ウィッシュの登場後は、トヨタの販売力に押されて徐々に劣勢となり、最終的にはウッシュの勝利となった。トヨタ恐るべし。

■パクリ判定/超灰色
■パクッた結果/勝利

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