■レクサス GS F
5LV8:477ps/54.1kgm
次にレクサスGS F。GS Fの魅力は5LのV8ユニット。ここ最近ダウンサイジングや電動化など、パワーユニットの効率化を追求する流れが一般化しつつあるが、やはりターボも採用しないNA(自然吸気)エンジンの気持ちよさとサウンドは心に響く。
477ps/54.1kgmのパワーは8速ATのパドルシフトで官能の極みを演出させる。排気音とレスポンス、マルチシリンダーで大排気量エンジンを楽しむには贅沢過ぎるほどの一品。シャシーもレーザー溶接、スポット増し、高剛性ガラス接着剤、レザースクリューウェルディングなど、最新の技術でボディ剛性をアップ。
19インチタイヤの採用でハイグリップで応答性に優れたハンドリングだ。かといってサスペンションは硬すぎず、同乗者も快適でドライバーによってはスリリングな移動が楽しめるだろう。
またベース車両がGSというハイグレードなモデルゆえに、オーディオの音質も高級で高速移動とミュージックの融合が楽しめる。
■アウディRS3セダン
2.5L直5ターボ:400ps/48.9kgm
アウディの高性能ブランド、アウディスポーツGmbHがプロデュースするRSモデル。そのうち、日本でのラインアップでセダンとなると、A3ベースのRS3となる。
アウディRS3の真骨頂はGS Fと同様に搭載されるそのエンジンだ。FFベースのクワトロシステム(4WD)なのでエンジンは横置きだが、2.5L直列5気筒のターボユニットからは400psを絞り出し、0〜100km/h加速は4.1秒という俊足。
5気筒ゆえの個性的なエクゾーストノートは7000rpmの高回転域でたまらない音質。48.0kgmもの最大トルクを1700rpmから発生する扱いやすさもスポーツセダンとしての車格を後押ししている。
またサスペンションには磁性流動体をダンパーオイルに混入し、電磁石のオリフィスで瞬時にコントロールするマグネティックライドのショックアブソーバーをオプション設定。
乗り心地優先のモードとスポーティなハードモードが瞬時に切り替えられる。インテリアもアウディRS仕様のラグジュアリーなテイスト。そのブランド色ある質感に家族も大満足することだろう。
■VW パサートGTE
■1.4Lターボ:156ps/25.5kgm、モーター:116ps/33.6kgm
パサートGTEはPHEVだ。ゴルフTSIに採用される1.4Lエンジン(156ps/25.5kgm)と電動モーター(116ps/33.6kgm)によるハイブリッド走行と、リチウムイオンバッテリーに外部から充電し積極的にモーターだけで走ることもできる。
パサートGTEをスポーツセダンと捉える理由は、EV走行時の気持ちよさ。電動モーターはゼロ回転から最大トルクを発揮できるという特性がある。このためスタート時の加速力が力強い。ガソリンエンジンと違い、音もなく身体をシートに押し付けられる快感。
さらに隠し玉ともいえるGTEモードを押せば、ゴルフRを上回る40.8kgmのトルクを発生、強烈な加速が堪能できるのだ。エンジンのレスポンスや変速プログラムやダンピングが俊敏になるのだ。
スムーズで力強い加速。この心地よいスポーツフィールは、ドライバーだけでなく同乗者である家族も無理なく楽しめるもの。もちろんハンドリングもゴルフ譲りのスポーティなものだが、胸をすくうようなEVの加速感に焦点を当てて楽しんでもらいたい。
コメント
コメントの使い方