■現行型輸入中古車編/さらに爆安! なぜこんなに安いのか?
続いては、輸入車の現行型で値落ち額の大きな中古車をピックアップしてみる。設定した条件は国産車と同じ、2016年式、走行距離0~2万㎞、修復歴なしの3点だ。
国産車で値落ちの大きい中古車は不人気車が上位を占めている感が強かったが、輸入車はそうではない。BMWやメルセデスベンツ、フォルクスワーゲンといった人気ブランドが多くなっている。
なぜそのようなことになるのか? それは、新車の販売台数を増やすために納車期間を短くするのに、見込みで本社に発注をしていることが大きな要因となっている。
見込みどおりに売れればいいが、それが長期在庫になってしまうと、その在庫車は大幅に値を下げて中古車市場に流通させることになるのだ。
これが現行型中古車の価格に影響を与え、その結果、人気ブランドのBMWやメルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、ボルボといった人気ブランドで、大きな値落ちが発生しているのだ。
■特にBMWの6モデルの値落ち率が激しい!
なかでも、これから購入する人にとっては嬉しいが、新車で購入したオーナーにとっては少しショックなのがBMW。値落ちの大きな現行型の輸入中古車15選のなかになんと、BMWは6モデルもランクインしているのだ。
コアモデルであるBMW3シリーズセダンも値落ち率49.26%と最も安い中古車では新車価格の約半分で販売されているというから驚きを隠せない。
しかも、その3シリーズを上回り、上位4モデルまでがすでに新車価格の半額以下で手に入るというのだから、バリュー感は相当高いといえる。
そのなかでも値落ち率55.02%でトップに立つのが、BMW740iMスポーツ。新車価格1374万円というフラッグシップセダンが、走行距離1.9万㎞で618万円というものがあった。また、走行距離0.7万㎞で628万円という物件もあるなど、新車価格の半額以下の中古車がズラリと並んでいる。
現行BMW7シリーズの中古車は、現在241台流通しており、中古車全体の平均価格も3カ月前の780万円から今月は765万円と15万円も値落ちしているのでBMW7シリーズは買い時を迎えていると判断できる。
7シリーズに続いて、新車価格からの値落ちが大きいのがBMW6シリーズグランクーペ640iMスポーツ。新車価格1216万円だが、調べると値落ち率は54.9%で548万円というプライスのついた中古車が見つかった。
6シリーズグランクーペの中古車全体の平均価格の推移を見ても、3カ月間で40万円近い値落ちを記録するなど、値落ちが目立っている車種のひとつだ。このBMWの2車種は大量に仕入れたということもあるが、昨今の大排気量離れが大きく影響しているとも考えられる。
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