【EJ20、SKYACTIV-X…】世界に誇れる!!! 日本車の凄いエンジン7選

■スバル/WRX STI  2L水平対向4気筒ターボ、EJ20型

現行WRX STIが最後のEJ20エンジン搭載になることはほぼ確実。写真はタイプRA-R

1989年に初代レガシィに搭載されてから、30年という、この長寿命エンジンをあえて推したいのは、近々に生産中止される運命だからだ。

このEJ20は、2.5L仕様のEJ25(1994年の2代目レガシィに採用)の登場や、2010年に新世代のFB型(FA型)に主力ユニットの座を譲ったとはいえ、STI仕様などのスバルのスポーツモデルの人気を支え続けてきた。

スバルファンを魅了してやまない名機EJ20がデビューしたのは1989年。初代レガシィから搭載され約30年になるが、現行型のWRX STIに搭載されるユニットと比べると、1994ccの排気量とボア×ストローク比が92×75mmであるという基本レイアウト以外はほとんどすべてが刷新されている。そもそもスバルのエンジンの場合、EJ20という型式は同じでもターボとNAがあったりするなど、過去30年の間には数え切れないほどの仕様違いが存在する。例えば初代WRXの前期型用と後期型用でさえ、ピストンやバルブなどの主要部品で互換性のあるものはほとんどないなど、最強のターボ版ではデビュー後数年ですでに別物化しているのだ。 一方、現在のスーパーGTで使われるモータースポーツ向け最強仕様のEJ20はWRC時代から受け継がれたもので世界チャンピオンを獲得した実績と信頼のあるユニットを延々と磨き続けている

去る2018年7月に500台限定で販売されたWRX STIの特別仕様車「タイプRA-R」に搭載されたEJ20型水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボは、排気量1994cc(ボア×ストローク:92.0×75.5mm、圧縮比:8.0)から最高出力329ps、最大トルク44.0kgmを得ている。

初代レガシィ搭載時は220ps/27.5kgmだったが、実に109ps、16.5kgmも向上していて、基本レイアウト以外は、1994ccの排気量と、92×75mmのボア×ストローク以外はほとんどすべてが刷新されており、その進化ぶりは凄まじい。

2020年の登場が予定される次期WRX  STIにはEJ20は搭載されず、FA20直噴ターボエンジンとされているので、EJ20を味わっておきたい人は今のうちに!

■日産/R35GT-R  3.8L、V6ツインターボ  VR38DETT型

VR38DETTは発売当初の480psから、600psに達している(NISMO)

次期GT-Rの行方が気になるところだが、横浜市鶴見区の日産横浜工場の専用クリーンルームで4人の「匠」と6人の「準匠」によって1基を1名の担当として人手を介して「手組み」される、排気量3799ccのV6ツインターボ「VR38DETT型」エンジン。

世界のスーパースポーツを打ち負かした数少ない日本車のスポーツカー、R35GT-Rが搭載するVR38DETTエンジン

2007年に登場したGT-Rは480ps/60.0kgmから、現行GT-Rの標準車で570ps/64.5kgm、NISMOが600ps/66.5kgmと手を加えられ続けている。

登場からすでに11年が経ったが、日本が世界に誇るスポーツエンジンとしての地位は揺るがないだろう。

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